30代のバケットリストを一つずつ埋めていく日々。 今回挑戦したのは、リストの中でも「食」への執着が強めな項目、**「自分で釣った魚を新鮮なまま食べる」**です。
向かった先は、驚くことに東京のど真ん中、市ヶ谷フィッシュセンターでした。
■ 私の「バケットリスト」について
私は今、30代のうちにやりたいことを書き出した「バケットリスト」を一つずつ叶えていく様子をブログに綴っています。人生でやり残したことがないように、ワクワクすることや挑戦したいことをリスト化しているのですが、今回はその中でも「食」への執着が強めな、ある項目に挑戦してきました。
それは、**「自分で釣った魚を新鮮なまま食べる」**という目標です。
今回の記事では自分の釣った魚を食べるというリスト達成について記事にしました。
■ 都会に現れた「非日常」の異空間
「釣りがしたい」という夫に連れられてやってきましたが、駅に降り立ってまず驚きました。 釣りといえば、緑豊かな田舎へ行くものだと思い込んでいた私にとって、ビル群に囲まれた市ヶ谷で釣りができるなんて、まさに衝撃。

すぐ横を中央線や総武線の電車が走り抜ける轟音を聞きながら、自分はのんびりと竿を出す。ふと外に目を向けると、すぐそこにはスーツ姿の会社員たちが忙しそうに歩いています。この「都会と非日常」が混ざり合った不思議な感覚は、市ヶ谷ならではの体験でした。

■ 「触れない」私が、無心で泥を練るまで
実は私、昔から生き物を触るのがどうしても苦手なんです。 子供の頃の「あゆのつかみ取り」での挫折以来、あのバタバタと動く感触が怖くて、料理でも手袋が欠かせない徹底ぶり。
そんな私ですから、最初は餌をつけるのさえ夫に任せていました。 けれど、釣りは「待つ」のも仕事。待ちきれなくなった私は、ついに意を決して自分自身で餌を手に取りました。
餌は、まるで土のような感触。 水分が足りないとポロポロと崩れ、多すぎると手にべったりと残ってしまう。 試行錯誤しているうちに、驚くほど頭の中が空っぽになっていくのを感じました。これこそ、私が探していたもう一つのバケットリスト「無心になれる時間」。
その集中が通じたのか、なんと釣り経験者の夫を差し置いて、私に2匹のヒット! 竿に伝わるズシンとした重み。魚を寄せて網で捕まえる瞬間の高揚感は、生き物嫌いの恐怖心を忘れさせてくれるほどの喜びでした。
■ 今回覚えた釣り用語:初心者の私と「ボウズ」の夫
今回、実際に竿を握ってみて初めて実感を持って使えた言葉がいくつかあります。
- ヒット: 魚が針にかかった瞬間!竿にズシンと重みが伝わった時の高揚感は忘れられません。
- ボウズ: 魚が1匹も釣れないこと。
結果、初心者の私に2回のヒットがありましたが、対照的に釣り経験者の夫は、鯉釣りに関してはなんとボウズ……。隣で本気で悲しんでいる夫の姿が、少し申し訳なくも、私にとっては嬉しいビギナーズラックとなりました。
■ 香りに誘われ、ニジマス釣りへ
鯉釣りを終え、さて帰ろうかという時に鼻をくすぐったのは、食欲をそそる香ばしい匂い。 その正体は、釣ったその場で焼いてもらえる「ニジマス釣り」でした。

鯉釣りでボウズ(0匹)だった夫を励ますという名目のもと、ニジマスエリアへ移動。 鯉の池とは違い、水が透き通っていたり、逆に泡立っていてウキが見えなかったりと、魚の性格も池の様子も全く違います。 「あー、また餌だけ取られた!」と一喜一憂しながら、ようやく夫も1匹を釣り上げ、私も粘りに粘ってラスト1匹をゲット。

釣り上げた瞬間、激しく暴れるニジマスの躍動感に「やっぱり触るのは絶対無理!」と再確認しましたが(笑)、それ以上に「これでリストが達成できる!」という期待で胸がいっぱいになりました。
■ 命をいただく、贅沢な「実食」
お昼を食べてから釣りに没頭していたので、気づけば空は夕暮れ。お腹もペコペコです。 スタッフの方に託したニジマスが、こんがりと焼き上がって運ばれてきました。

さっきまで生きていた命をいただくことに、少しの申し訳なさはありました。でも、それ以上に「美味しそう!」という本能が勝ってしまいます。 皮にまぶされたたっぷりの塩、ふわっふわの白い身。焼きたて特有の香ばしさは、スーパーの魚とは比べものにならないほど力強い味でした。
■ 楽しさの代償…「消えないあの匂い」との戦い
釣りの楽しさを知った一方で、実は切実な悩みもありました。それが、練り餌の「匂い」です。 魚を寄せるための独特な強い香りは、石鹸で何度洗っても、家に帰るまでずっと指先に残っていました。
「無心」になりきれなかった最大の原因は、この香りかもしれません(笑)。もし、私と同じように「釣りはしてみたいけど、匂いが気になる……」という方がいたら、次回私が実践しようと思っている対策をメモしておきますね。
■ 次回こそ実践したい!手の匂い消し豆知識
- ステンレスソープ(またはシンク)を触る 不思議ですが、ステンレスに触れながら洗うと、金属イオンの力で匂いが劇的に落ちるそうです。
- お酢やレモン汁で洗う 生臭さを中和してくれるので、キッチンにあるもので対策できそうです。
- 歯磨き粉をハンドソープ代わりに 消臭成分が含まれているので、石鹸で落ちない時の最終手段として!
「餌をつけるのは好きじゃない、匂いも苦手。でも、魚は釣りたいし食べたい!」 そんなワガママな私ですが、こうした対策を味方につけて、またいつか竿を握ってみたいと思います。
■ 達成して見えた、次の楽しみ
今回の達成に向けて調べているうちに、世の中には「釣り付きの宿」や、釣った魚をその場でプロが調理してくれる「レストラン」もたくさんあることを知りました。
今回は都会の釣り堀でしたが、次は旅行を兼ねて宿でゆっくり釣りを楽しんだり、レストランでまた違う種類の魚を味わったりしてみたい。そうやって新しい「魚の美味しさ」に出会う旅も、リストに加えていけたらいいなと思っています。
■ 魚との知恵比べ、そして久しぶりの再会
実は今回、単身赴任中の夫と現地で待ち合わせての、久しぶりの再会でもありました。積もる話もたくさんあったはずなのに、いざ釣りが始まると、二人とも話すことさえ忘れてウキを凝視していました。
釣れないときは、どうしたら釣れるのか考えても答えは出ません。でも、集中しているうちに、ちょっとしたウキの動きに敏感になっていく自分に気づきました。 「今だ!」と思って竿を上げても、すでに餌がない。あの一瞬で食べてしまう魚の器用さに驚かされるばかりの知恵比べ。そんな試行錯誤を繰り返すうち、ググッと竿が引っ張られ、一気に重みが伝わったあの感覚……。
一人ではまだ行く勇気はありませんが、夫と一緒なら「また行きたい」と心から思えるほど、釣りの奥深い楽しさを知ることができました。
■ 永遠の課題と、バケットリストの達成
餌を触ることや、生きた魚に触れることは、私にとっておそらく永遠の課題です。けれど、釣りを通して命の躍動を竿越しに感じ、それを感謝して美味しくいただく。この一連の体験は、スーパーで魚を買うだけでは決して味わえない、特別な「食の物語」でした。
今回の挑戦をもって、私のバケットリストの大きな一項目、「自分で釣った魚を新鮮なまま食べる」は無事に達成です!
一つ項目をクリアするたびに、自分の世界が少しずつ広がっていくのを感じます。次はどんな「初めて」に出会えるのか。このリストを相棒に、私の30代の冒険はまだまだ続きます。
【今回の達成ログ】
- 項目: 自分で釣った魚を新鮮なまま食べる
- ステータス: 達成!
- 気づき: 道具を通せば「釣り」は楽しい。そして、焼きたては正義。
次はどんなチャレンジで、私の30代を彩ろうかな。
