はじめに
「証券口座を作れば誰でもできること」 客観的に見ればそうかもしれません。でも、私にとって「個別株を買う」という項目をバケットリストに書き入れたのは、単なる資産運用以上の意味がありました。
買って後悔したくない。ただ儲けるだけではなく、株を通じて社会に貢献したり、企業を深く知るきっかけにしたい。そんな思いで一歩踏み出すまでの、私の心の変化を記録しておこうと思います。
第1章:これまでの私と株の距離感
「なんとなく」で始まった、積立投資の日々
実は、これまで個別株には一度も手を出したことがありませんでした。 私が「投資」というものに初めて触れたのは、おそらくコロナ禍の真っ只中。世の中が止まり、外出もままならず、仕事の給料も減ってしまったあの時期です。
「何かやらなきゃ」という焦りはあったものの、当時は特に目標もなく、YouTubeやアニメを観てダラダラと過ごす毎日。そんな時、たまたま目にしたYouTuberの方が「積立投資をしている」と話しているのを聞いて、「なるほど、それなら私にもできるかも」と、半信半疑で証券口座を開設したのが始まりでした。
「無関心」が生んだ、図らずも正解な運用
積立を始めてからというもの、正直なところ、自分の口座がどうなっているかほとんど気にしていませんでした。
毎月決まった額が淡々と引き落とされていくので、「積立をしている」という自覚はありましたが、利益が出ているのか、損をしているのか……。ログインして確認することすら稀で、文字通り**「完全放置」**の状態でした。
「とりあえずマイナスにならなければいいや」
そんな消極的な気持ちで続けていたのは、私が積み立てていたのが、いわゆる**「投資信託(インデックスファンド)」**だったからです。
※投資信託とは? 運用のプロが投資家から集めたお金をひとまとめにして、たくさんの企業に分散して投資してくれる仕組みのこと。 私が選んでいたのは、**「S&P500(アメリカの代表的な500社)」や「オールカントリー(全世界の企業)」**に連動する、比較的リスクが分散された「安心感のある」と言われる王道の商品でした。
最近になってようやく株の勉強を始め、ウォーレン・バフェットのような投資のプロたちの考え方に触れるうちに、「長期保有」がいかに重要かを知りました。結果的に、私の「無関心による放置」は、図らずも投資の王道を行っていたわけです。
過去の自分へのグッジョブと、少しの後悔
今振り返れば、あの時「よく分からないなりに一歩踏み出した自分」には、グッジョブ!と言ってあげたいです。コツコツ続けてきた積立は、いつの間にか目に見える利益を生んでくれていました。
でも、それと同時に少しだけ後悔していることもあります。 「あの時、ただダラダラ過ごすだけじゃなく、もっとちゃんと勉強も並行してやっておけばよかった」ということ。
個別株は何を買えばいいか分からないし、今の積立で利益が出ているから、まあいいか……。そんな風に、ずっと「分からないこと」から目を逸らして、どこか他人事のような投資を続けていたんです。
第2章:仮想通貨への寄り道と、手痛い失敗
積立投資を放置していた私が、次に興味を持ったのは個別株……ではなく、**「仮想通貨(暗号資産)」**でした。
一時期、NFTがすごく盛り上がっていたのを覚えていますか?「私もやってみたい!」という好奇心だけで、NFTを買うためにイーサリアム(ETH)を購入しました。
でも、これがもう大変。日本円でサクッと買えればいいのに、コインチェックでイーサリアムを買い、それをわざわざNFTサイトへ送金して……。正直、今思い出しても仕組みがよく分かっていません(笑)。結局、どのNFTを買えばいいかも分からず、しばらく放置していました。
「将来への不安」から始めたビットコイン積立
その後、将来のお金が急に心配になった時期がありました。「もっと注目されているものを」と思い、放置していたイーサリアムを戻し、ビットコイン(BTC)の積立をスタート。
当時は「積立NISA」と「ビットコイン積立」の二段構え。自分では資産形成を頑張っているつもりでした。
ところが、ある日とんでもないことに気づきます。 「積立にお金を回しすぎて、日々の生活費が足りない……!」
完全にお金の管理が甘すぎました。慌ててビットコインの積立をストップ。よく分からないものに全力投球するのは危ないな、と一旦距離を置くことにしました。
バフェットに学び、税金に震える
最近になって株の勉強を始め、投資の神様ウォーレン・バフェットの言葉に触れたとき、ハッとしました。バフェットは、自身が価値を理解できないものや、それ自体が価値を産まないビットコインには投資しないというスタンスです。
「やっぱり、ビットコインはやめて正解だったんだ」
そう納得し、保有していた分を売却して個別株の資金に充てようとした矢先……ビットコインの急落。 「ええっ、私の資金が……!」と、画面の前で固まりました。
さらに追い打ちをかけたのが、税金の知識です。仮想通貨は利益が出ると高い税金がかかる場合があると知り、「もっと勉強しておけばよかった」「もっと早く売っておけばよかった」と痛感しました。
利益を出すことの難しさと、NISAのありがたみ
現在は、売るに売れない(今売るとかなりのマイナス!)状況なので、せめて購入価格付近まで戻るのを待っているところです。上がる保証はないけれど、出口戦略の難しさを身をもって学んでいます。
そんな苦い経験をしたからこそ、「NISA」という仕組みのありがたさが身に沁みました。 決められた枠内であれば、利益が出ても税金がかからない。今の私には、その枠を使い切るほどの大金があるわけではないけれど、まずはこの守られたルールの中で着実にやっていこう。
「儲けるって、本当はすごく大変なことなんだ」
この実感こそが、私が「なんとなく投資」を卒業し、真剣に個別株と向き合うための大きな転換点になりました。
今回のまとめ:遠回りしたからこそ見えた「自分の立ち位置」
振り返ってみると、私の投資への道は決してスマートなものではありませんでした。
- コロナ禍: よく分からないまま、なんとなく積立投資を開始。
- NFT・仮想通貨ブーム: 好奇心で飛び込むも、仕組みの複雑さと管理不足で挫折。
- 現在: 暴落や税金問題に直面し、「ちゃんと勉強すること」の重要性を痛感。
「儲かりそうだから」「みんながやっているから」という理由だけで動いていた時期は、結局、自分のお金なのにどこか他人事だった気がします。
ビットコインの急落や生活費の不足という痛い目を見て、ようやく私は**「自分は何のために、どこに投資したいのか」**を真剣に考えるようになりました。
利益を出すのは簡単じゃない。でも、だからこそ「応援したい企業」や「理解できる仕組み」に投資する。その大切さに気づけたことが、私にとって最大の収穫でした。
今はまだ、マイナスのビットコインが少しでも戻るのを祈る日々ですが(笑)、この経験を糧に、私はついにバケットリストの大きな一項目**「個別株の購入」**へと踏み出します。
次回予告:ついに「推し企業」の株主になりました!
次回の記事では、 「損をしたくない」という恐怖をどう乗り越えたのか? 数ある企業の中から、なぜあの会社を選んだのか? 実際に「株主」になってみて感じた、自分自身の心境の変化について詳しく書きたいと思います。
今回の教訓:早めの行動は大事。でも、それと同じくらい「学ぶこと」も大事!
それでは、次回の更新もお楽しみに。
📝 30代からの株日記 #1
「とりあえず一歩」のその後に。
今回、バケットリストの一つだった個別株デビューを果たしましたが、ここはゴールではなく、新しいスタートラインだと思っています。
これからは、このブログの最後に「株日記」として、日々の気づきを少しずつ残していこうかなと考えています。
- 今日のひとこと: ビットコインの価格をチェックしてため息をつくルーティン、早く卒業したい……(笑)。
- 今の関心事: 街を歩いていて「あ、このお店の親会社ってどこだろう?」と調べる癖がついてきました。
- マイルール: 焦って売買しない。まずは企業のファンでいること。
キラキラした投資家にはなれないけれど、泥臭く、自分なりに「社会とつながる投資」を楽しんでいこうと思います。
