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完璧主義はNG!単身赴任準備で実践した「思考の放棄」とストレスを減らす方法

1. はじめに:準備期間はなぜ疲れるのか?

皆さん、こんにちは。単身赴任の準備、本当に大変ですよね。モノの断捨離は進みましたが、今度はタスクに追われる日々…。

私自身、仕事と両立しながらすべての準備を「完璧に」こなそうとし、大きなストレスを感じていました。しかし、ある時「すべてを完璧にやるのは無理だ」と悟り、「思考の放棄」を実践したことで、劇的に気持ちが楽になったんです。

今回は、私が準備期間を乗り切るために行った、ストレスを減らすための4つの「諦める」戦略をご紹介します。

【夫婦の正直な気持ち:寂しさとの葛藤】

単身赴任が決まった時、もちろん寂しい気持ちもありました。毎日一緒に過ごしていた夫と会えず、食事も一緒にできない。一人で住むには今の家は大きく感じるだろう、という寂しさです。

しかし、夫は新しい職場の近くで、朝から晩まで、時には早朝・夜勤もあってへとへとでした。今の家から通っていると疲労が蓄積するばかりで、「通勤時間を大きく減らし、体に負担が少なくなるなら」と、単身赴任を決断しました。この引っ越しが、夫が体を休めたり、試験勉強などにしっかりと取り組めるように準備するための、最大の目的となりました。

【追記:準備が進まない最大のストレス要因】

ご主人の単身赴任は10月後半に決まり、すぐに単身赴任先から通勤が始まりました。新しい職場が人手不足のため、朝から晩まで自宅に戻れない状況が続いています。

決定から3週間ほど経っても、会社負担の準備のため、会社の指示があるまで引っ越し先すら決まらない、期間も3ヶ月から6ヶ月と未定という、何から手をつけるべきか全くわからない状況でした。さらに、私自身も11月は在宅勤務が少なくなることが事前に決まっていたため、準備時間への焦りが強く、「動くに動けない、でも焦る」という宙ぶらりんな状況が、準備期間最大のストレス要因でした。

2. 準備のストレスを減らす4つの「諦める」戦略

2-1. 戦略1:タスクの「完璧な整理」を諦める(仕分けに集中する)

  • 前提: 夫婦でお互いの苦手なところをカバーするため、片付けや計画性が苦手な夫に代わって、私が準備を率先して進めています。
  • 諦めたこと: 夫の荷物を一つ一つチェックし、中身を細かく整理し、断捨離を完璧にすること。
  • 実践したこと: 「いるもの」「いらないもの」の仕分け(分類)だけに集中しました。
  • 効果: 細かい整理は夫本人に引っ越し後任せることにしたため、自分の作業時間が大幅に短縮。何より「完璧に片付けなきゃ」というプレッシャーから解放されました。相手の苦手な部分を尊重し、得意なこと(仕分け)に集中することで、効率を上げることができました。

2-2. 戦略2:「すべての買い物での節約」を諦める(時短を優先する)

  • 諦めたこと: すべての消耗品を最安値で比較し、購入すること。
  • 実践したこと: 100円ショップやニトリなど、「価格が安定していて品質も最低限保証されている場所」で一括購入することを優先しました。
  • 【準備方針の確定】 先週、ようやく家の場所が確定し、周辺に購入できるお店があることも確認できました。この情報から、引っ越しに必要なものはざっと準備すれば生活はできると判断しました。そのため、事前購入は最低限の必需品にとどめ、現地で生活の流れを考えて必要になったものは都度購入するという方針に切り替えました。
  • 効果: 比較にかかる時間をゼロにすることで、時間的コストが節約できました。「安いから買う」ではなく、「今、必要だから、手早く買う」という効率重視の思考に切り替えることができました。

2-3. 戦略3:最初の1週間を「栄養満点」にすることを諦める(ストックで乗り切る)

  • 諦めたこと: 夫が引っ越し直後から自炊できるよう、すべての調味料や食材を完璧に揃えること。
  • 実践したこと: 最初の1週間は、疲れて帰ってもすぐに食べられるよう、レトルト食品やインスタント食品を多めにパッキングし、「手軽さ」を最優先にしました。
  • 効果: 夫が引っ越し直後で消耗する体力と時間を考慮できたため、お互いの不安が軽減しました。最初のバタバタ期間を乗り切るための「心の余裕」が生まれました。

2-4. 戦略4:夫婦間のストレス要因を「自分の時間」で回避する

  • 背景にある感情的な問題: 準備期間中、私の休日は引っ越し作業に費やしているのに、夫が試験勉強など自分のために時間を使っているのを見て、腹立たしく感じてしまうことがありました。これは、準備の状況が不安定な中で、精神的な負担が自分に偏っていることから生じる、夫婦間の大きなストレス要因です。
  • 実践したこと(「自分の時間」の確保): 週に2回ある休日のうち、1回は「自分のためだけの日」として確保することを決めました。シェアラウンジで過ごすなど、家から離れることで、物理的にも精神的にも準備から離れることができます。
  • 効率化の工夫:
    • 細切れ時間の活用: 在宅勤務は減りましたが、出勤日の通勤時間や休憩時間などの細切れ時間を使って、リスト作成や断捨離の分類などの軽い準備を進めました。
    • 「次のタスク」の明確化と可視化: 自分のための時間を楽しむためにも、「次の休日に何をしなければならないか」だけは事前に明確に決めておくことで、安心して休息できました。また、引っ越しまで残り10日を切り、やるべきことが多くなったため、全て紙に書き出すことでやり忘れを防ぎ、実施すべきタスクの全体像を明確化しました。
      • 【さらに重要なこと:優先順位付けによる「思考の放棄」】 紙に書き出したタスクは、さらに「絶対にやるべきこと」「できたらやること」「最悪、引っ越し後に現地でやること」の3つに分類しました。この分類により、残り時間で何を「諦めるべきか」が明確になり、精神的な負荷を最も軽減することができました。
  • 効果: 夫へのイライラという感情的なストレスが軽減し、精神的な疲弊を防ぐことができました。準備から完全に距離を置く時間を持つことで、次の作業日に集中して取り組むためのエネルギーをチャージできました。この一人の時間で「夫に負けないように私も勉強しなければ」という自己成長への意識も高まりました。

3. まとめ:完璧を諦め、「心の身軽さ」を最優先にする

この記事でご紹介したように、単身赴任準備は「完璧にやらないこと」が成功の秘訣です。

すべてのタスクを抱え込まず、「思考の放棄」によって優先順位を明確にし、心のゆとりを確保することが、結果的にご主人様が新天地で休息し、本来の目標(仕事や勉強)に取り組める環境を整えるという、最も重要なゴールに繋がります。モノの断捨離で身軽になったように、タスクや目標に対する「心の身軽さ」こそが、この期間を乗り切る上で最も重要です。

夫婦が共に成長する「新しい時間の使い方」へ

そして、この単身赴任期間は、夫婦が離れることで「当たり前の生活の尊さ」に気づくと同時に、お互いが「自分のためだけの時間」を持つ絶好の機会でもあります。

意図的に確保した一人の時間を有効活用し、夫が単身赴任先で勉強に取り組むように、私たちも自己成長のチャンスに変えていきましょう。

【「おひとりさま時間」有効活用リスト(完成版)】

1人だと生活がダラダラしがちなので、このリストを「未来の自分への行動計画」として活用し、家にいる時間を楽しく、有効的に使っていこうと計画しています。

1. 【自己成長・キャリア】集中タイムで達成する

夫の勉強に負けないよう、自身のスキルアップや目標達成のための時間です。一人だからこそ、誰にも邪魔されず集中できます。

カテゴリ具体的な目標・行動備考
ブログ・情報発信ブログ記事を週1本書き上げる 記事の構成やリサーチに集中する。
資格・スキルアップ集中したい分野のオンライン講座を消化する通勤時間やシェアラウンジでの細切れ時間も活用する。
読書積読していた専門書や自己啓発本を読む読了後、簡単な感想をブログの下書きにする。
デジタル整理PC内の不要なファイル、過去のメールなどを整理し、クラウドストレージにバックアップをとる誰も見ていない時間に、集中してデータの大掃除をする。

2. 【リフレッシュ・生活の質向上】自分のための時間を使う

夫の食事の心配がない分、自分の「やりたい」に素直に向き合える時間です。心身の健康維持にも繋がります。

カテゴリ具体的な目標・行動備考
趣味集中力のいる手芸や、中断できないゲーム、長時間かかる映画鑑賞など「夫と一緒だとできないこと」を優先する。
料理自分の好きなものだけを作る、凝ったお菓子作りに挑戦する夫の好みを考えず、自分の食べたいものだけを追求する。
運動ヨガやストレッチ、オンラインフィットネスなど誰にも見られず、リビングで思い切り体を動かす。
美容・健康時間をかけた入浴、パック、ネイルケアなど「自分を労わる日」と決め、ゆったりと過ごす。

3. 【ダラダラ防止】一人だからこそできるルーティン

生活リズムを崩さないための、「一人だからこそ調整しやすい」ルーティンです。

カテゴリ具体的な目標・行動備考
モーニングルーティンいつもより30分早く起きて、カフェインフリーの飲み物を飲みながら静かに読書する一日の始まりを落ち着いた時間にする。
帰宅後のタスク帰宅後すぐに「明日やるべきこと」を3つだけ書き出す「思考の放棄」戦略を活かし、頭を空っぽにする準備をする。
就寝前のデジタルデトックス寝る1時間前はスマホやPCを触らず、紙媒体の日記や読書に切り替える睡眠の質を向上させる。
家事効率化掃除を「〇曜日の〇時から〇分間」と固定し、集中して終わらせる週末に溜めず、平日で片付けて週末を自由に使う。

最後に、今まさに準備期間を奮闘している皆さんへ。完璧を目指す必要はありません。あなたのペースを大切に、この期間を乗り切り、夫婦が共に成長できる新たなスタートを切ってくださいね。