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4月1日。嘘のような本当の話、本気で叶えたいバケットリストの話。

嘘と真実が交差する、4月の始まりに

今日から4月。カレンダーをめくると、真っ白な30日間の枠が「さあ、ここからどう動く?」と問いかけてくるようです。

世の中はエイプリルフール。タイムラインを覗けば、クスッとするような冗談や、あっと驚くような「嘘」が飛び交っています。誰もが「騙す側」か「騙される側」になって楽しむ今日という日。でも、私はあえてこの場所で、少しだけ背筋を伸ばして「本気の話」をしようと思います。

それは、自分の人生を鮮やかに彩るために掲げた「バケットリスト(やりたいことリスト)」の現在地について。そして、嵐のように過ぎ去った3月という月が、私にどんな「種まき」をさせてくれたのか。その嘘のない記録です。

埼玉の中の「小さな旅」:二拠点生活がくれたリセットの時間

この3月、わが家には大きな人生の転換点がありました。夫の単身赴任が終了し、ついに自宅へと戻ってきたのです。

これまで私たちは、同じ埼玉県内にありながら、物理的に離れた場所でそれぞれの生活を営む「二拠点生活」を送ってきました。夫の赴任先と私の自宅までは、電車に揺られて約1時間。それは「旅行」と呼ぶには近すぎ、かといって「近所」と呼ぶには少し気合のいる、絶妙に不思議な距離感でした。

毎週のようにその1時間を往復する生活は、どこか日常の延長線上にある「ちょっとしたお出かけ気分」を私にくれました。 同じ県内であっても、街の表情は驚くほど違います。ゴミの出し方の細かなルールに戸惑ったり、近くにあるスーパーのラインナップが違って「あ、ここには私の好きなあのメーカーの味噌がないんだ」と小さな発見をしたり。

決して観光地に行くわけではないけれど、いつもと違う景色を眺め、いつもと違う家で、いつもと異なる生活リズムを刻む。仕事帰りに夫の家へ向かう電車の窓から、荒川の広い空を眺めるその1時間は、慌ただしい日々の中での強制的なリセットボタンだったように思います。疲れることもありましたが、今思えば、あの移動こそが私にとっての「動的な気分転換」になっていたのです。

「片付け担当大臣」の奮闘と、保留部屋の哲学

3月の半ば、わが家の前には大きな引越しトラックが停まりました。 運び込まれる段ボールの山。夫の荷物と、私の二拠点分の荷物、そして「いつか一緒に使おう」とストックしていたモノたちが一堂に会したとき、わが家は一瞬にして「モノの洪水」に飲み込まれました。

夫は戻って早々に仕事の出張が重なり、家を空ける日も少なくありません。必然的に、私が「片付け担当大臣」に任命されました。一人で荷物と向き合う時間は、自分たちの「これまで」を整理し、「これから」を選別する作業でした。

ここで起きたのが、今思い出しても苦笑いしてしまう「シャンプー事件」です。「あ、ストックがない」と思って買ってきた詰め替え用が、片付けを進めるうちに棚の奥底からひょっこり現れたとき。「……ここにあったのか」というあの脱力感。家が整っていないということは、自分の持ち物さえ把握できず、無意識に浪費を重ねてしまうということです。「出し入れしやすく、一目で何があるか分かる収納」。これが、今の私のバケットリストに刻まれた、最優先のミッションになりました。

しかし、片付けの最大の敵は「捨てられない心」です。 そこで私は「保留部屋」を作りました。即決できないものは、一旦その部屋の紙袋の中へ。数日後に冷静な目でもう一度向き合ってみる。すると不思議なことに、あんなに執着していたモノが「今の私にはもう必要ないな」と、スッと手放せる瞬間がやってくるのです。納得して「さよなら」を言うための、大切な心のクッションなのです。

3月は「達成」ではなく「最高の準備」をしていた

「3月のバケットリストの進捗はどうですか?」と聞かれたら、私は正直に「一つも達成できませんでした」と答えます。 でも、不思議と焦りはありません。なぜなら、3月という月は、4月以降の「達成」に向けた最高の土壌作りが整った一ヶ月だったからです。

例えば、ずっと掲げている「皇居ラン」。 3月は実際に皇居の土を踏むことはできませんでしたが、そのための体作りは徹底しました。出勤日以外のジム通い。毎日「走るぞ!」という気力に満ち溢れているわけではありません。「今日はちょっと疲れたな」という日は、無理に走らず、トレッドミルに傾斜をつけて、少し早めの速度でウォーキングをします。最低3キロ。自分の体と対話しながら、一歩一歩、4月の風を走り抜けるための筋肉を養ってきました。

ついに動き出す、念願の「鳥取」への翼

そして、私のバケットリストの中でも特に大きな「いつか」が、ついにこの5月、現実になろうとしています。行き先は、ずっと前から恋い焦がれていた、初めての「鳥取県」です。

鳥取に行きたかった最大の理由は、大好きな『名探偵コナン』の聖地だから。 私は、物心ついた頃からずっとコナンを見て育ってきました。毎年、劇場版が公開されれば必ず映画館へ足を運びます。そんな私の記憶の中に、今でも鮮烈に焼き付いているシーンがあります。

それは、コナンが熱を出してボロボロの状態なのに、蘭がいる森の中の家に向かって必死に走るシーン。行く手にある橋は燃え落ちようとしていて、絶体絶命のピンチ。それでも彼は、愛する人の元へ行くことを諦めない。 当時のテレビ放送は、確か月曜日の夜6時か6時半。そのシーンで物語が「次週へ続く」となったときの、あの震えるようなもどかしさを今でも覚えています。 「1週間がこんなに長いなんて……」 続きが見たくて、続きが心配で、その後の1週間をどれほど頑張って過ごしたか。今の私を作っている「諦めない気持ち」の原点は、もしかしたらあの月曜日の夜にあったのかもしれません。

そんな憧れの作品の生みの親、青山剛昌先生の故郷である「コナンの街」や「鳥取砂丘コナン空港」。そこへ行くことは、子供の頃の自分との約束を果たすような感覚です。 きっかけは、大好きなYouTuberさんが鳥取を旅している動画を見たことでした。コナンの聖地巡礼だけでなく、鳥取の美味しい海鮮や温泉……。映像越しに伝わってくるその土地の魅力に、「もう、今度こそ行くしかない」と確信しました。

これまで飛行機の便数や日程が合わず、何度も断念してきましたが、ついに5月、念願のチケットを手にしました。3月の慌ただしい片付けも、この「聖地」に立つための修行だったと思えば、不思議と力が湧いてくるのです。

嘘を現実に変えるための、新しいMyルール

この春から、私はバケットリストを単なる夢で終わらせないために、いくつかのルールを自分に課すことにしました。

  • 「いつか」を「予約」に置き換える: 自分の意志だけで動けないときは、システムや予約に頼って背中を押してもらう。
  • 「助走」を全力で褒める: 達成した瞬間だけでなく、ジムで歩いた3キロや、旅行の手配をした自分を「よくやった」と認めてあげる。
  • 「情熱」を燃料にする: コナンのように、どんなに熱があっても(たとえ片付けでヘトヘトでも)、目的地の火を絶やさないこと。

結び:1年後の自分への約束

4月1日。 嘘をついても許される日に、私はここに記したすべてを「本当の話」にしていこうと決意しています。

埼玉での二拠点生活が教えてくれた「環境を変える楽しさ」を、今度は自分の家の中で、そして新しく踏み出す旅先で体現したい。 整えた家で、整えた体で、大好きな物語の舞台へ。 エイプリルフールに掲げたこの希望が、1年後には「すべて本当のこと」になっているように。

皆さんのバケットリストには、今どんな「準備」が書き込まれていますか? お互い、最高にワクワクする新年度をスタートさせましょう!