売り上げを減らそう?- 逆説的なビジネス戦略の真髄

今回の記事では中村朱美さん著者の「売り上げを減らそう」というライツ社からの本について考えることが多くあったので紹介します。

本のタイトルが売り上げを減らす、、、何をいっているのかというところから本を読み進めました。

しかし売り上げを減らすことで得られること、ビジネスについて気付かされました。

目次

はじめに

売り上げを減らす?そんな馬鹿な!と驚く方も多いでしょう。しかし、『売り上げを減らそう』は、この逆説的なテーマを掘り下げ、実際にビジネスにとって有益である理由を示しています。

著者の中村朱美さんは、1日100食限定で、 美味しいものを手軽な値段で食べられるお店「佰食屋(ひゃくしょくや)」を2012年に開業、行列のできる人気店へ成長させています。

超・人気店となったにもかかわらず「残業ゼロ」を実現した飲食店として注目を集めています。

また、シングルマザーや高齢者をはじめ多様な人材の雇用を促進する取り組みが評価され、2017年に「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選出されています。

この本では、その営業方法な知識と経験をもとに、新しいビジネス戦略を提案しています。

出版社 ‏ : ‎ ライツ社 (2019/6/14)

発売日 ‏ : ‎ 2019/6/14

著者について

著者の中村 朱美(なかむら あけみ)さんについて紹介します。

1984年 京都府亀岡市生まれ。
専門学校の職員として勤務後、2012年9月に飲食事業や不動産事業を行う「株式会社minitts」を設立。
1日100食限定をコンセプトに、美味しいものを手軽な値段で食べられるお店「佰食屋」を行列のできる人気店へ成長させる。「1日100食限定」というお客さまにも従業員にもそして環境にも優しい経営の実現により、第32回人間力大賞農林水産大臣奨励賞、ForbesJAPANウーマンアワード2018新規ビジネス賞、日経WOMANウーマンオブザイヤー2019大賞等数々の賞を受賞。コロナウイルスの影響により大きな打撃を受けたものの、ピンチをチャンスに変える新規事業への取り組みにより、石井食品株式会社と共同開発で新商品を生み出すことに成功し、2023年同社の社外取締役に就任。この不安定な世の中での決断力と行動力が注目される。

https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-17309.htm

中村 朱美さんプロフィールより

本の主題と目的

この本の主題は「売り上げを減らすこと」がビジネスにとってなぜ有益であるかを示すことです。

短期的な利益に囚われず、長期的な信頼関係を築くことの重要性を強調しています。

売り上げを減らす=頑張らなくていいではありません。

売り上げを減らした分、営業している時間を最大限気持ちよく働くということを伝えています。

売り上げを上げようとする企業が多い中、売り上げを減らすことで従業員の負担が減ります。

従業員が一生懸命働くことでお客様にまた来たいと思わせる接客をすることができます。

残業をして長時間働いている従業員よりパフォーマンスも上がります。

短期集中型とも言えます。

さらに目的が1日100食販売するという1つなのでわかりやすくモチベーションも上がります。

また、ランチの時間のみの営業で利益を出しています。

飲食店は夜の営業をして、長時間労働のイメージですがランチ時間のみの営業とターゲットを絞っています。

ランチの時間に100食販売する、メニューも多くあるのではなく決められたメニューなのでフードロスもなく、無駄がないと言えます。

お店の営業時間はなんと3時間半多い日でも4時間、この3時間半(4時間)で利益を出しているのです。

従業員の働き方も様々あるようで、一人一人に合ったシフトで働いているそうです。

全従業員が17時台には退勤しているそうです。

正社員の人は朝9時か9時半から、16時までの時短勤務か17時、17時半、17時45分のいずれかから選べるそうです。

有給休暇も全員消化しているそうです。

お給料も百貨店の正社員と同じとのことでした。

今このようなホワイトの会社は他にあるのでしょうか。

売り上げを減らすことで、縛られるものがなくなり、ターゲットを絞ることで無駄がなくなり、働きやすい環境があることで従業員、正社員のモチベーションも上がりいい循環ができていると考えられます。

感想

「売り上げを減らそう」本のタイトルが印象的だったので本を購入して読みました。

この本で取り上げられている働き方こそ今の現代にあっている働き方改革かと思われました。

なんのために働いているのか考えた時に、家で家族と大切な時間を過ごすために生活するためのお金が必要だと思っています。

そのために残業をしてどんどん上がっていく売り上げ目標についていくというのが今の世の中の当たり前になってしまっています。

しかし残業をして働いて家で家族との時間を大切にできますか?

家に帰ってきても疲れてご飯を食べて寝るだけ、家族と会話もできず家での時間も大切にできていない人が多いのではないでしょうか。

今一度どうして働いているのかを考えると働き方についてしっかりと考える必要があると思いました。

売り上げ目標を減らすことが絶対いいとは言えません。お給料が安いと家での生活も苦しくなり悪循環がやってきます。

会社の経営を見直し、無駄をなくし、従業員にある程度のお給料を支払うことのできる売り上げを計算し、それ以上の目標を掲げないことが大切であると感じました。

どうしても欲というのは出てしまい、売上がいいと頑張りどころだと思い目標以上の売り上げを求めて働いてしまいます。

その働きが残業となり家での時間がなくなる原因でもあると思いました。

この考え方には賛否があると思います。

私は残業をしないで家での時間を大切にしたいと思っています。

しかし、そんな考え方では会社が潰れてしまうなど否定的な方もいらっしゃると思っています。

最近私の会社は忙しく残業することが多くなっています。

私の部署のスタッフはどのスタッフも残業をしたいと思っていないため極力残業をしないで帰宅できるように日中仕事をしていますが、どうしても業務が逼迫してしまい残業をしなければいけません。

残業をすれば残業代は入ります。

残業代は1時間約2,000円でした。近くのコンビニでバイトをするよりは高いですが、仕事がおわってからの1時間は貴重な時間だと思います。

家で家族と過ごす時間、将来のために学びをする時間など様々あります。

単純にお金が欲しいと思っている人はもしかすると残業をする方がいいと感じてしまうかもしれませんが、私はもちろんお金は必要ですが、お金よりも家で家族と過ごし、将来のために学びを得る時間の方が有益だと感じています。

あと何年生きられるかわからない人生の中で仕事に費やした時間より家族と過ごした時間が大切で濃いものになっていて欲しいと感じているからです。

この本を読んで考えさせられたことは多く、これから会社をこのまま続けるべきなのかも含めて考えさせられました。

まとめ

売り上げを減らそうというのは仕事をしなくてもいいということではなく売り上げ目標をなくすことで従業員、正社員のモチベーションを上げて頑張るということ

そして決められた時間に1つの目標に向かって全員で働くということ

本当の働き方改革とはこの本で取り上げられていることだと思います。

今回本を読んで働き方が素敵だと思ったので紹介させていただきました。

ぜひ本を読んだことがない方は本を読んでみてくださいませ。

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