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【私のための10日間】完璧な見送りより大切な「私の生活」準備チェックリスト

1. はじめに:もう荷造りの奴隷にはならない

夫の単身赴任まで残り10日。この時期、引っ越し準備や荷造りでゆったりと過ごす時間はなかなか取れないでしょう。しかし、この多忙な時間だからこそ、意識的に「自分と向き合う」時間を作ることが大切です。

単身赴任で生活が変わるのは、夫だけではありません。今まで家事の多くを担ってきた私には、この機に「私の家」「私の時間」の主導権を完全に手にする大きなチャンスが巡ってきたと考えています。

この10日間は、荷造りを最小限にして、「単身赴任後の新しい私」のための思考整理と準備にたっぷりと時間を使いましょう。新しい生活が始まってから「寂しい」と感じる瞬間を乗り越えるため、「楽しみ」の種をまく準備期間にしたいです。

2. 【空間の解放】「夫モード」を解除する

長年、家族が住む家は、知らず知らずのうちに夫の存在を前提とした「夫モード」になっていたと思います。この10日間で、思い切ってそのモードを解除する準備を始めたいです。

儀式1:夫の荷物スペースの「仮予約」を外す

夫が「あとで使うかも」と置いていった荷物や、定位置が曖昧なものを、全部「単身赴任の荷物」として一つにまとめてみます。

ポイント: 「いつか使う」は「半年は使わない」のサインだと捉えています。残されたスペースは、私の趣味や、ずっと欲しかった物を置くための場所として、先に「仮予約」し直す予定です。

儀式2:リモコンの「配置換え」を計画する

普段、夫が座る場所に合わせて置かれていたリモコン、読みかけの本、雑誌。これらを、私が一人で最も快適に感じる場所へ移動する計画を立ててみます。

ハッとする提案: 「この家は、私一人が住むために最適化されるんだ」と想像すると、準備が俄然楽しくなるはずです。

儀式3:夫の「書斎/勉強部屋」を私の「特等席」にする

夫の単身赴任中は、普段は遠慮して使えなかった夫の仕事部屋や書斎を、「私の集中スペース」として活用する最高のチャンスです。

  • デスクを私仕様に: 夫の私物を最低限にまとめ、デスクに好きなアロマや、勉強用の資料を広げ、自分が最も作業しやすい環境にセッティングします。
  • 「勉強のおとも」を準備: 勉強や読書のお供に、美味しいコーヒー豆や、少し高級な茶葉(ハーブティー、中国茶など)をいくつか揃えておきます。

3. 【時間の解放】「夫時間」を私だけの自由時間に

単身赴任後は、夫の世話をしていた時間、夕食の準備をしていた時間、テレビのチャンネルを夫に合わせていた時間… これらをすべて「私の自由時間」としてリストアップし、何に使うか具体的に計画を立てるつもりです。

【新たな自由】自分軸の生活リズムの構築

特に大きな変化は、生活リズムを完全に自分の理想に合わせられることです。夜は早めに休んで睡眠時間をしっかり確保し、誰にも邪魔されない朝の時間を活用する「朝活」を復活させたいと思います。

これまで土日の休みを優先してシフトを組んでいた私も、これからは完全に「私基準」で休日を決められます。夫との予定を気にせず、平日休みの贅沢を最大限に活用したいと考えています。

項目費やしていた時間(概算)
帰宅後の夕食準備毎日1時間
チャンネル権の譲渡毎日30分
休日の夫との付き合い週末半日

これらの時間を、単身赴任後にどう使うか、カテゴリー別にプランニングしていきます。

儀式4:解放された時間で試したい「おひとりさま活動」プラン

単身赴任後の自由な夜や週末、そして平日休みは、自分を再起動し、新しい自分に出会う絶好の機会です。

Ⓐ. 【仕事の後の解放時間】

出勤日には、夫の帰宅を気にせず、自分のペースで楽しめる「寄り道」を計画に組み込みます。仕事の疲れをリセットし、自分を甘やかす時間です。

  • 寄り道1:デパ地下・駅ナカグルメ探索
    • 普段は直帰していたので、仕事帰りにデパ地下や駅ナカで、少し高級な惣菜やスイーツ、ワインなどを買って帰る**「プチ贅沢」**を楽しみます。
  • 寄り道2:大型書店・図書館
    • 誰も急かさない環境で、気になった本を隅々まで立ち読みしたり、静かに雑誌を眺めたりする時間を持ちます。
  • 寄り道3:一人カフェで「思考の整理」
    • 自宅の延長ではない、おしゃれなカフェで、その日の仕事の振り返りや、今後の計画をノートにまとめる時間を作ります。
  • 寄り道4:レイトショー・映画館
    • 仕事が終わってからでも間に合う映画をチェックし、ふらっと立ち寄る贅沢を堪能します。

Ⓑ. 【平日休みならではの贅沢】

土日や祝日を避け、混雑を気にせず行動できる平日休みは、私にとって最高の「ご褒美時間」になるでしょう。

  • 美術館・博物館: 平日の午前に訪れて、静かな空間で作品とじっくり向き合ってみます。
  • カフェ・ランチ: 週末は行列ができる人気店に、優雅なブランチ目的で訪れるのが楽しみです。
  • 役所・銀行: 普段行けない用事を、人混みに疲れることなくサッと済ませる。(これも有意義な時間になるでしょう。)

Ⓒ. 【自己成長・インプットと上質な家時間】(書斎と朝活利用を想定)

これまで時間がないと諦めていたことに挑戦するチャンスです。夫の書斎やリビングで「上質な家時間」を過ごす計画を立てます。

  • 資格・スキル: オンライン講座や通信教育で、前から興味があった資格(例:簿記、ウェブデザイン、心理学)の勉強を始めようと思います。
  • お茶と読書: 誰にも邪魔されない夜や、朝の静かな時間に、お気に入りの茶葉で淹れた美味しいお茶と共に読書に没頭したいです。
  • 創作活動: ブログ、短歌、小説、プログラミングなど、表現活動を始めるのもおすすめです。

Ⓓ. 【空間・感覚のアップデート】

生活環境そのものを「私仕様」にカスタマイズし、五感で楽しむ活動をするつもりです。

  • 音楽: 夫が苦手だったジャンルの音楽(クラシック、ヘヴィメタル、ミュージカルなど)を大音量で聴きながら家事をします。
  • インテリア: 夫の意見を気にせず、ずっと欲しかった色のクッションや照明、観葉植物を思い切って導入し、部屋の模様替えをします。

Ⓔ. 【週末/休日の計画と回復】

心身の疲れを癒し、単身赴任中の精神的な安定を図るための活動は大切にしたいと考えています。

  • 夜の自己管理と早めの就寝: 夫の帰りを気にせず、22時など決めた時間に布団に入るルーティンを確立し、睡眠時間を確保します。そのために、入浴やスキンケア、ストレッチなどは就寝までの間に集中して行います。
  • 瞑想・マインドフルネス: 誰にも邪魔されない静かな環境で、自分の呼吸だけに集中する時間を設けます。(朝活前の習慣にするのもおすすめです。)
  • 単休の活用:近場への日帰り旅行
    • 夫に気を遣うことなく、朝食の準備なども気にせずに自分のペースで準備・出発できるのが最大のメリットです。
    • 朝早く家を出て、近場の温泉地や、少し足を延ばした観光地へ日帰り旅行に出かけ、完全にリセットする時間を作りたいです。
  • 連休の活用:夫の元への帰省
    • 2連休など時間がある場合は、迷わず夫の単身赴任先を訪れ、二人の時間を大切に使う計画を立てておきます。

儀式5:「おひとりさま時間」を予行演習する

私は仕事柄、朝早く家を出て帰宅も遅いため、日頃から一人で過ごす時間が多いです。この既存の一人時間を、単身赴任後の生活シミュレーションに活用することにしました。

  • 豪華なテイクアウトを食べてみる。
  • 深夜まで映画を見る。(ただし、早めの就寝時間を意識して調整します!)
  • 照明を落とし、キャンドルを灯して過ごしてみる。

この予行演習は、「寂しさのシミュレーション」ではなく、「自由の心地よさの確認」だと思って楽しみたいと思います。

儀式6:【食の解放】「夫好み」からの卒業と料理の探求

単身赴任は、食の主導権を取り戻す最大のチャンスです。

Ⓐ. 料理は「探求」と「おもてなし練習」に特化する

一人分の調理の壁を越えるためには、まとめて調理し、保存しておく「作り置き(常備菜)」が最適ですが、同時に料理の幅を広げることに挑戦します。

  • 新しいレパートリーの開拓と探求を楽しむ:
    • 健康や美容に特化した、手間のかかる料理や、一人でゆっくり楽しむためのパン作り、スパイス料理など、夫が苦手で諦めていたメニューに挑戦します。
    • 普段作らない新しいジャンルの料理に挑戦し、マンネリからの脱却を図りたいです。
  • 「おもてなし練習」として夫の好物に挑戦:
    • 単身赴任先から夫が帰宅した際、お店で出てくるような仕上がりで驚かせるために、夫が一番好きな料理をこの期間中に練習し、レパートリーに加えたいと思います。
  • 大量調理を容認する: 敢えて多めの量を作り、週末などに作り終えてしまうことで、平日の負担をゼロにします。
  • 冷凍・保存法の研究: 食材を無駄にしないよう、野菜や肉の冷凍保存テクニックを今のうちに調べておきます。
  • 時短メニューの確立: 汁物や簡単な和え物など、5分で作れる「私の定番メニュー」を数種類決めておきたいです。

🅱. ヘルシオを「第二の調理担当」に任命する

これから我が家に導入予定のヘルシオは、まさに一人暮らしの救世主です。調理中の火加減を見る必要がなく、ほったらかしにできるため、その時間を自由な活動に充てられます。

  • 自動調理を最大限活用: 鶏ハムや煮物、蒸し野菜など、手間のかかるメニューも自動で美味しく作ってもらいます。
  • 複数メニュー同時調理: 晩御飯と翌日の作り置きを同時に調理する「多段調理」にも挑戦してみます。
  • 食材セット調理の検討: カットした野菜と肉を調味料と合わせて保存袋に入れ、調理時にヘルシオに投入するだけの仕組みを確立したいです。

4. 【お金の再設計】「単身赴任コスト」を把握し、「私の予算」を確保する

単身赴任は家計に大きな影響を与えるため、この10日間で、冷静にコストを把握し、私の「心のゆとり」のための予算を確保しておきたいです。

儀式7:単身赴任コストを正確に把握する

  • 毎月の生活費(食費、日用品費)をシミュレーションし、予備費を設定します。
  • 月1〜2回の「帰宅費用(交通費)」を固定費として計上します。
  • もし削減できた光熱費などがあれば、それは「私の頑張り手当」として別の口座にプールすることを夫に提案してみようと考えています。

儀式8:自分だけの「ご褒美予算」を決める

単身赴任中は、家事も精神的な負担も増えるので、その労力に報いるため、毎月必ず使う「私へのご褒美予算」を決めることにします。

  • エステ、ネイル、美容院を毎月行く。
  • 習い事の費用に充てる。
  • ちょっと高めの食材を買う。

この予算確保は、夫を快く送り出すための自己投資だと捉えましょう。

5. まとめ:10日間の終わりに、感謝を込めて

荷造りや準備に追われる中でも、この10日間で「私の新生活」のための計画を立て、寂しくならないための「楽しみ」の種をしっかりと用意できたことは、何よりの収穫です。

夫を見送った後、すぐに寂しさに押し潰されるのではなく、「さあ、私の時間が始まるぞ!」というワクワク感をもって新生活をスタートできるはずです。

私の新しい毎日が、輝かしいものになりますように!本当にお疲れ様でした。

6. 【続編予告】単身赴任開始後、気づいたことログ

この10日間で準備は万端ですが、実際に一人暮らしを始めると、「これまで夫に頼りきっていた部分」や「二人で住んでいる時には意識しなかった些細な役割分担」に気づかされる瞬間が必ずあるはずです。

その新鮮な発見を、次の記事では『単身赴任後の「夫の役割」再確認ログ』として記録していきたいと思います。

例:

  • 「ゴミ出しの曜日の把握」
  • 「電気契約の会社名」
  • 「重いものの移動」
  • 「急な修理対応」

この気づきこそが、単身赴任生活を乗りこなすための「サバイバル知恵袋」になるはずです。次の連載もどうぞお楽しみに!