こんにちは!単身赴任ブログ第四弾です。
前回は、単身赴任によって生じた「時間の使い方」の変化や、私たち夫婦がお互いの時間とどう向き合っているかについてお話ししました。朝散歩にハマり、規則正しい生活を送るようになった話に共感してくださった方もいるかもしれません。
生活リズムが整ってきたところで、今回は「単身赴任先に着いてから何をどうしたか」、特に日用品や消耗品の「買わない戦略」と、短期赴任ならではの「リフレッシュ術」についてご紹介します。
私たちが常に意識していたのは、「単身赴任先でもリラックスできる最低限の生活の質を保ちつつ、自宅の生活の質は落とさない(むしろ向上させる)」というデュアル・ミッションでした。短期の赴任だからこそ「買わない」選択をしたものがほとんどでしたが、結果的にこれが正解でした。
また、単身赴任先は会社で用意された住居のため、家具・家電付きの物件でした。具体的には、冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機、電子レンジといった主要な家電に加え、机やカーテンも備え付けられていました。そのため、ワンルームで一人暮らし用の小さいサイズであることに加え、自宅のものとはサイズ感が全く異なり、収納スペースも限られています。こうした制約から、多くのものを買いだめしておくことは不可能という判断に至りました。
【購入品の選定基準:短期利用と「物増やしNG」】
単身赴任が短期(3〜6ヶ月程度)であることを前提に、日用品の購入は「物を増やさない」ことを最優先に判断しました。
- 消耗品(必須): トイレットペーパーや洗剤など、使ってなくなるもの。
- 徹底した「物増やしNG」: 極力、短期利用のために新しく購入しない。
- 自宅のリフレッシュ機会の創出: 自宅で使い古したアイテムを単身赴任先で使い切り、自宅のものを新調する。この戦略は、「なんとなく使い続けてしまいがちなものの買い替え」に最適な機会を与えてくれました。
【実践!単身赴任を機にした「持ち込み&使い切り」戦略】
実は、単身赴任先で新たに購入した日用品はほとんどありません。多くは自宅で使っていたものを移動させ、単身赴任先で「使い切り」を目指すことで、帰任時の処分コストと手間を最小限に抑えることができました。
1. 洗剤ボトル・詰め替えパック(自宅で使っていたものを移動)
- 購入理由(買わなかった理由): 短期のために新品のボトルやストックを買うと、帰任時に余る、もしくは処分に困るため。
- 戦略: 自宅で長年使って汚れや傷みが気になっていた洗剤ボトル類を単身赴任先へ移動。「ちょっと汚れてきたかな?」と思っても買い替え時期が難しかったものを、ここで使い切ることにしました。
- リフレッシュ効果: 単身赴任生活が始まったことで、自宅の洗剤ボトルを新しいものに一新することができました。新しくしたボトルは色や形も気に入り、自宅のキッチンや洗面所が明るくなったようで、自宅の生活の質が上がったのを実感しています。自宅の断捨離とアップグレードを兼ねた、一石二鳥の戦略です。
2. バスタオル・フェイスタオル(自宅で古いものを移動)
- 購入理由(買わなかった理由): 短期間しか使わないものにお金をかけたくなかったため。
- 戦略: 自宅でくたびれてきた古いタオル類を単身赴任先で使い、期間終了と共に処分する予定。これもまた、買い替えのタイミングを逃しがちだったアイテムを一掃する良い機会になりました。
- リフレッシュ効果: 自宅のタオルを新しいものに入れ替え、気持ちよく使うことができています。
3. 調理器具・カトラリー(最小限の持ち込み)
- 購入理由(買わなかった理由): 備え付けのものが最低限あったため、新調するまでではなかった。
- 戦略: 自宅でよく使う調理器具(例:お気に入りの包丁、計量カップなど)をピンポイントで持ち込み、足りないものは100円ショップなどで安価に調達しました。
- コメント: IHの火力不足(第3弾参照)を補うために、自宅の高性能な調理器具が役立ちました。
4. 旅行用アイテムの意外な活用術
自宅で使いたいものと単身赴任先で使いたいものの使い分けにおいて、意外と活躍してくれたのが、旅行用に揃えていたアイテムです。
- 活用例: 旅行用のコンパクトなヘアアイロン、持ち運びに便利な折りたたみ式のメガネ、旅行用の軽量バッグなど、私のアイテムの一部を夫の単身赴任先に置いてもらっています。
- メリット: 旅行用はもともと短期利用と携帯性を重視した作りになっているため、単身赴任先の限られたスペースでも場所を取らず、私が訪問した際にもサッと使えて便利です。物を新たに買う必要がないため、「物増やしNG」のルールも守れます。
5. 夫の負担を軽減する戦略的購入(ノンアイロンシャツ)
- 購入品: ユニクロのノンアイロンシャツ(数枚)
- 戦略: 忙しい夫のアイロンがけの手間をゼロにするため、アイロン不要で着られるワイシャツを数枚購入しました。単身赴任先は収納が少ないワンルームのため、アイロン自体を置く必要がなくなり、荷物も減らせる一石二鳥のアイテムです。
- コメント: こうした機能性の高い衣料品への投資は、単身赴任生活の時間の節約とQOL維持に直結すると感じています。
6. 帰任時の処分を考えた収納品の購入
単身赴任先で買い足しが必要だったのは、キッチンや水回りの収納品です。具体的には、キッチンでの収納アイテム、浴槽内でシャンプーなどを置くための台、洗濯機横に洗剤などを収納するための小さな棚です。
- 戦略: 帰任時に処分しやすいよう、ニトリで比較的安価なものを中心に購入しました。
- 反省点: 購入後に気づいたのですが、最近の100円ショップ(300円商品なども含む)には、意外と使える収納グッズが多く、安価で処分しやすいものも豊富に揃っていました。もっと事前に調べていれば、さらに安く済ませられたかもしれないと少し反省しています。
【単身赴任ならではの工夫:消耗品の選び方】
新たに購入せざるを得ない消耗品(トイレットペーパーなど)は、短期の利用期間中に使い切れるように、量やサイズを吟味しました。
- 洗剤・柔軟剤: 大きなボトルではなく、小さめの詰め替え用パックを数種類購入。余っても自宅に戻ってから使えるサイズを選びました。
- 調味料: 大きな醤油や油は買わず、小容量のものを都度買い足すように徹底。夫が外食で済ませることも多いため、無駄を減らすのが目的です。
- トイレットペーパー: 収納スペースが限られているため、大容量パックは避け、買い足しの手間よりスペースの節約を優先しました。
- 【夫の負担を減らす工夫と食料品の管理】
- 戦略: 夫の仕事終わりでも簡単に食べられるよう、すぐに調理ができるレトルト食品や、すぐになくなる消耗品(食品含む)は、私が自宅から多めに持って行ったり、単身赴任先へ行った際に近所のスーパーでまとめて購入したりしています。
- 目的: 夫が忙しい仕事終わりに、わざわざ買い物に行く手間を省き、負担を減らすことを最優先に考えています。このため、冷蔵庫のサイズが小さいながらも、週末に私が訪問した際にある程度の食料を準備しておくようにしています。
日用品の管理と定期購入への検討
これまでの生活では、消耗品がどのくらいの期間でなくなるのかという管理ができておらず、スーパーで「なんとなく安いから」と衝動的に購入したり、まとめ買いをしたりすることが多かったと反省しています。
単身赴任を機に、どのくらいの量がどのくらいのペースで必要なのかを意識するようになりました。だいたい同じ周期で使うものなので、本来は予測できるはず。これは、生活全体を見直す良いきっかけになっています。
【2拠点生活の移動負担軽減と100円ショップの活用】
基本的には自宅と単身赴任先の2拠点での生活となるため、お互いの家を行き来する際に毎回荷物を持っていくのは非常に大変です。
こうした移動負担を減らすために、100円ショップの使い捨てアイテムが本当に助けになっています。使い捨ての掃除用品や、単身赴任先でだけ使う小物など、100円ショップのものは処分しやすいものが多いのが魅力です。
単身赴任先に滞在した際には、100円ショップでおすすめのグッズなどを調べて、近くの店舗で調達するようにしています。
具体的な100円ショップ活用例としては、以下のようなものがあります。
- キッチン周り: 洗い物を減らすための使い捨ての排水口ネットや、生ものを切る際に便利な極薄のまな板シートを大量に購入しました。調理後の手間が省け、夫の負担も軽減できます。
- 私自身の訪問用: 私が夫の家を訪れる際に、わざわざ自宅から持って行かなくて済むように、訪問時専用の小さな洗顔料・化粧水のトラベルセットや、使い捨てのボディタオルを100円ショップで揃えました。
これからも、帰任時の手間を減らしつつQOLを維持するために、100円ショップの力を借りていきたいと思っています。
11月末にはブラックフライデーセールなど、さまざまなセールが行われており、魅力的な商品に衝動買いしそうになることもありました。これを防ぐ意味でも、「定期購入」で管理するのも一つの手だと感じています。
今後は、消耗品の消費ペースをしっかりと確認し、ネットでの定期便購入を検討しようと思っています。定期便にすれば、必要なものだけを決められた時に購入でき、買い物に行って無駄なものを買ってしまうリスクも減らせるのが大きなメリットです。もちろん、買い物に行って新しいものを見る楽しみも捨てがたいですが、まずは必要なものの管理から始めてみようと思います。
【まとめと次回の予告】
単身赴任先で本当に「買ってよかった」ものは、レンタルした家電(ドライヤー、ホットクック)や、アイロンの手間をゼロにするノンアイロンシャツなど、生活の質を劇的に上げてくれるものだけでした。日用品は「買わない」戦略と、自宅からの持ち出し&リフレッシュ術を組み合わせることで、コストと手間を抑えつつ、自宅までスッキリさせることができました。
次回、単身赴任シリーズ第5弾では、前回予告していた「単身赴任中の夫婦のコミュニケーションの工夫と心の距離の保ち方」といった、より内面的なテーマでお話ししたいと思います。
どうぞ、次回の更新もお楽しみに!
