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30代からの「旅」は最強の自己投資。行田ドライブから海外まで、日常を離れて脳をアップデートする私の戦略

30代、ふと立ち止まった時に出会った「旅」の本質

30代になり、仕事や家事に追われる日々の中で、ふと感じる「このままでいいのかな?」という停滞感。大きな不満があるわけではないけれど、毎日が同じことの繰り返しで、心のどこかで「新しい刺激」に飢えている。そんな時、ある動画に出会いました。そこには**「旅行は浪費ではなく、脳を活性化させる最強の自己投資である」**という言葉がありました。

これまで私は、47都道府県制覇を目標に掲げ、現在24県まで到達しています。しかし、その一歩一歩が単なる「趣味」や「思い出作り」ではなく、自分という資産をアップデートし、衰えを防ぐための「設備投資」だったと気づかされたのです。

【第1章】同じ埼玉県内でも「旅」になる。行田で見つけた解放感

先日、埼玉県内の行田市へドライブに出かけました。目的地は「さきたま古墳公園」と、その前にある「さきたまテラス」。正直に言えば、出発した時は「旅」だなんてこれっぽっちも思っていませんでした。同じ県内、ちょっとした隣町へ行くような、日常の延長線上にある気軽な外出だったからです。

ところが、目的地に近づくにつれて、車の窓から見える景色が劇的に変わり始めました。私の住んでいる近所とは違う、圧倒的に豊かな自然。次第に高い建物が少なくなり、視界を遮るものがなくなっていきます。「建物が少ない」ということは、悪く言えば「田舎」なのかもしれません。でも、その開けた景色こそが、私の心を日常の縛りから解き放ってくれました。

ふと気づくと、知らない街の看板、初めて通る交差点の名前、道端に咲く花の色までが新鮮に見えてきます。

「あ、これは立派な旅だ」

同じ県内でも、知らない街があり、知らない景色がある。目的地にたどり着く前から、自分自身がどんどんワクワクし、細胞が活性化しているのが分かりました。遠くの海外へ行くことだけが旅ではない。日常の予測を裏切る「新規刺激」がそこにあるなら、それは脳にとって最高の投資になるのだと確信した瞬間でした。

【第2章】上海の「曇った香り」が教えてくれた異国の洗礼

旅がもたらす刺激は、視覚だけではありません。五感すべてが、日本とは違うリズムを刻み始めます。

数年前に訪れた上海。空港のゲートを出た瞬間に鼻をくすぐったのは、日本とは全く違う「香り」でした。それは何の香りと表現すればいいのか、今でも正確な言葉が見つかりません。PM2.5の影響なのか、街全体がうっすらと白く霞んでいて、景色そのものが曇っている。その独特の空気感が、私の鼻を通って「曇ったような香り」として記憶に刻み込まれました。

その香りを嗅いだ瞬間、私の脳は「ここは日本じゃない。守ってくれるルールが違う場所にいるんだ」と一気に覚醒しました。この適度な緊張感と、未知のものに対する好奇心が混ざり合った感覚。これこそが、日常では決して味わえない「脳の再起動」のスイッチなのです。

【第3章】アメリカのスタバと、トイレで突きつけられる「非日常」

アメリカに到着した時は、また違った刺激がありました。空港のロビーに降り立つと、そこには見慣れた「スターバックス」のロゴ。その安心感に、「あれ?ここは日本の空港かな?」と一瞬錯覚してしまいます。グローバル化した世界では、どこに行っても同じような景色に出会うことがあります。

しかし、その油断はすぐに打ち砕かれます。厳しい表情の入国審査官とのやり取り。そして、海外特有の作りをしたトイレを利用した瞬間。「ああ、やっぱりここは日本じゃないんだ」と、強烈な非日常に引き戻されます。

スタバという「日常の記号」と、トイレや入国審査という「非日常の壁」。この境界線を何度も行き来することで、私の思考の枠組み(コンフォートゾーン)は少しずつ、でも確実に広がっていきます。「日本ならこうなのに」という固定観念を捨て、目の前の現実を受け入れる柔軟性。これは、仕事や人間関係においても、何物にも代えがたいスキルになります。

【第4章】タクシーの窓から始まる、最高の自己成長

私が旅の中で最もワクワクし、脳が活発に動いていると感じる瞬間。それは、有名な観光スポットにたどり着いた時ではありません。実は、空港からホテルへ向かうまでの「タクシーの車内」です。

スーツケースをトランクに預け、タクシーのシートに深く腰掛ける。窓の外を流れていくのは、見たこともないデザインの看板、見慣れない綴りの英語表記、そして日本では考えられないほど広い道路を猛スピードで走る左ハンドルの車たち。

まだ観光は始まっていない。ただ荷物を置きに行くだけの時間。それなのに、胸の鼓動が早まり、ドキドキが止まりません。

「この街はどんな音がするんだろう? どんな人たちが歩いているんだろう?」

この「予測不能な未来」に向かって突き進んでいる感覚こそが、最強の自己投資です。たとえその旅が仕事に一ミリも関係なくてもいい。日常から数ミリ浮き上がるだけで、私たちの脳は新しい情報を必死に処理しようとフル回転し、驚くほど若返るのです。

【第5章】「経験資産」を積み上げる、30代の投資戦略

私は投資家として、高配当株や資産運用を日々学んでいます。数字が積み上がっていく喜びも知っていますが、最近ある決断をしました。保有していたビットコインなどの暗号資産を整理し、その一部を積極的に「旅費」として使うことにしたのです。

数字上の資産を増やすことも大切ですが、それを「一生消えない経験」にコンバートすること。思い出は、株価のように暴落することはありません。むしろ、時間が経つほどに「あの時、勇気を出して行田まで車を走らせてよかった」「上海のあの空気を感じてよかった」という、心の配当金を生み出し続けます。

30代という、知力も体力も充実している今だからこそ、自分という資本に「旅」という最高のガソリンを注ぎ込む。これほど効率の良い投資は他にありません。

【第6章】旅の利回りを最大化するための「インフラ整備」

旅を最高の投資にするためには、それを受け止める「器」も整えなければなりません。私が今、ジムに通い続け、皇居ラン1周を走り切るためのスタミナをつけているのは、すべて旅を100%楽しむためでもあります。

体力がなければ、現地の奥深くまで歩き、新しい刺激を拾い集める余裕が持てません。「疲れたからもう帰ろう」となっては、投資効率が下がってしまうのです。また、中国出身の夫と一緒に旅の計画を練る時間は、自分一人では絶対に思いつかない視点や価値観を取り入れる、最高のシミュレーションになっています。「動ける体」と「柔軟な視点」。この二つのインフラを整えることで、私の旅の利回りはさらに向上します。

【第7章】5月の鳥取へ。大好きな「コナン」が導く脳の覚醒

次なる投資先は、鳥取県。幼少期から私のバイブルである『名探偵コナン』の聖地巡礼です。作者の青山剛昌先生のルーツに触れることは、私にとって何物にも代えがたい報酬です。

行田のドライブで感じた「日常からの解放感」と、海外のタクシーで感じた「五感への刺激」。そのすべてを携えて、私は5月の鳥取へ向かいます。「大人になってもワクワクできる」という能力を錆びつかせないこと。それが、30代からの挑戦において最も重要なことだと信じています。

【結び】停滞期を感じるすべての大人たちへ

もし今、あなたが「毎日が同じことの繰り返しだ」と、出口のない停滞期を感じているなら。あるいは、将来への不安からお金を使うことをためらっているなら。

まずは隣の県でもいい、知らない街へハンドルを切ってみてください。

仕事に役立てようとしなくていい。ただ日常を離れ、見たことのない看板を眺め、その土地特有の、少し自分と合わないような空気を思い切り吸い込んでみてください。その時、あなたの脳の中で眠っていた何かが、確実に目を覚まします。

日常を離れるその一歩こそが、あなたという一生モノの資産を最強にするための、最高の投資になるのです。

さあ、次はどこの景色を「自分」に取り込みに行きましょうか?