はじめに:夢を叶えるには「身軽さ」が必要だった
こんにちは!「30代からの挑戦」をテーマに、日本47都道府県制覇という大きなバケットリストを追いかけている筆者です。現在、24県まで到達し、5月には節目となる25箇所目の鳥取旅行を控えています。
20代の頃の私は、とにかく「何かを足すこと」に必死でした。新しい知識、流行の服、話題の資産運用……。手に入れることで自分がアップデートされるような気がしていたのです。でも、30代になり、本気で叶えたい夢が明確になったとき、ふと立ち止まりました。 「今の重すぎる荷物を抱えたままでは、この先の急な坂道は登れない」
今の私に必要なのは、何かを足すことではなく、今の自分に本当に必要なものだけを選び取る「引き算」でした。
【ツール】「重いノート」を捨てて、夢を「24時間持ち歩く」
今回、私が最も大きな「引き算」をしたのが、長年使い込んできた物理的なバケットリスト・ノートです。
カバンのサイズに縛られていた夢
かつては、お気に入りのノートに手書きでやりたいことを綴る時間が好きでした。しかし、そこには「物理的な重さ」という壁がありました。 ノートを持ち歩くとなると、どうしてもカバンのサイズが制限されます。「今日は荷物を減らしたいからノートは置いていこう」という日が重なり、気づけばリストは机の引き出しに眠ったまま……。これでは、せっかくの夢も風化してしまいます。
そこで私は、ノートを捨ててGoogle Keepによるデジタル管理へ完全に移行しました。
デジタル化で手に入れた「意識の高さ」
デジタルに変えて良かったと心から思えるのは、**「いつでも、どこでも、一瞬で見返せる」**ことです。
- 意識のメンテナンス: 日々の忙しさに追われ、自分が何をやりたいのか忘れかけている時、スマホを開けばすぐにリストが目に飛び込んできます。これにより、常に自分の目標を意識の真ん中に置いておくことができるようになりました。
- デバイスを選ばない自由: 自宅のPCでじっくり計画を立て、移動中のスマホでサッと確認する。カバンのサイズを気にすることなく、私のバケットリストは24時間私と一緒にあります。
- 即座にアップデート: 新しいことに興味を持った瞬間、その場でリストに追加できる。このスピード感こそが、30代の挑戦には不可欠でした。
荷物という「重さ」を捨てたことで、私の夢はより身軽に、よりアクティブに動き出したのです。
【モノ】「捨てられない自分」との対話。引っ越し荷物という名の鏡
最近、わが家に大きな変化がありました。4ヶ月にわたる夫の単身赴任が終わり、再び二人での生活が再開したのです。そこで直面したのが、物理的な「モノ」との壮絶な格闘でした。
赴任先から戻ってきた「予備軍」たち
実は、夫の赴任先には、私の「もう着ないけれど捨てるには忍びない服」や「余っている食器」を結構な量預けていました。「赴任先なら着るかも」「最後はあっちで捨ててきてもらえばいい」という、今思えば自分への甘い言い訳でした。
しかし、いざ引っ越し当日。段ボールを開けてみると、そこにあったのは驚くほどの執着心でした。 「これはあのお祝いで貰ったものだ」「この服、形は古いけれど生地が良いし勿体ない」 結局、現地で手放すどころか、かなりの量を自宅に持ち帰ってきてしまいました。
食器棚を占拠するマグカップの山
今、わが家の棚には二人暮らしとは思えないほどの食器やマグカップが並んでいます。 毎日使うのは、お気に入りのたった一つか二つ。それなのに、旅先で買った思い出や、「いつか来客があるかも」という不確かな未来への備えが、棚をぎっしりと埋め尽くしています。
正直、今の生活にこれほど多くのモノは必要ありません。でも、無理に今すぐゴミ袋に入れるのは、自分の過去を否定するようで苦しい。そこで私は、**「即決しない断捨離」**という新しいルールを作りました。
- 「保留」という名の仕分け: 一旦「捨ててもいい候補」として分け、目に入らない場所に置く。
- 判断の冷却期間: 1ヶ月そのモノがなくても困らなかったら、それは「今の私には必要ない」という確かな証拠。
30代の断捨離は、勢いではなく「納得感」が大事。一つひとつのモノと向き合い、「今の私はこれで幸せ?」と問いかけるプロセスこそが、自分を知るための大切な時間になっています。
【資産】「一喜一憂」を捨てて、「旅の原動力」を残す
整理したのはモノだけではありません。投資についても、大きな引き算を行いました。 これまで「流行っているから」「乗り遅れたくないから」と持っていたビットコインやイーサリアム。
乱高下するチャートを見て、寝る前にスマホをチェックしては心がザワつく。その「ザワザワ」は、今の私が本当に大切にしたい時間ではありませんでした。
- 捨てたもの: ライフスタイルに合わない、不確実な不安と執着。
- 残したもの: 旅を直接支えてくれる**「株主優待」や「高配当株」**。
「増やすこと」そのものより、「旅を豊かにすること」に投資の目的をシフトしました。先日のANA運賃検証も、この冷静な視点があったからこそできたものです。チャートを見つめる1時間よりも、鳥取のガイドブックを眺める1時間を選びたい。そう思えたとき、心がスッと軽くなりました。
【習慣】「一人で頑張る」を捨てて、「分かち合い」を育てる
夫の単身赴任中、私は一人で何でもこなす「完全なる自由」を満喫していました。彼が戻ってきた今、その自由は確かに少し減りました。食事の時間や掃除のタイミング、小さなこだわりを手放さなければならない場面もあります。
でも、それと引き換えに手に入れたのは、**「バケットリストを語り合える相手」**です。 一人の自由を少しだけ捨てて、二人で5月の旅行の計画を立てる。一人の旅も良いけれど、美味しいものを食べた時に「美味しいね」と笑い合える相手が隣にいる。
30代の幸せは、誰かと歩幅を合わせることで生まれる新しいリズムにあるのだと、再開した二人暮らしの中で実感しています。
【体力】「自分への甘え」を捨てて、「遊び尽くすための筋肉」を
最後に、私が最も本気で削ぎ落としているのが「言い訳」です。 47都道府県を遊び尽くすには、何より体力が必要。それは鳥取砂丘を歩き、コナンの聖地を駆け巡るためにも不可欠な要素です。
- 捨てたもの: 「疲れたから明日でいいや」「30代だから仕方ない」という甘え。
- 残したもの: ジム通いで手に入れた、動ける体と自信。
贅肉を捨て、旅を楽しむための筋肉を残す。これは、バケットリストにある全ての夢を支える、最も堅実な「引き算」です。旅行の領収書を安く抑えるのと同じくらい、自分の体をメンテナンスすることは、人生の利回りを最大化してくれる投資だと思っています。
まとめ:納得して手放した分だけ、新しいワクワクが入ってくる
「何かを手に入れるには、まず両手を空けなければならない。」
今の私は、まさに山積みのマグカップや服と向き合い、格闘しながら、一歩ずつ両手を空けている最中です。すぐに捨てられない葛藤も、保留する決断も、すべては最高の30代を送るための「必要な停滞」だと思っています。
荷物を減らし、心が軽くなった分だけ、5月の鳥取旅行で出会う景色はもっと鮮やかに見えるはず。
皆さんのバケットリスト、重い荷物で止まっていませんか? 時には勇気を持って「引き算」をしてみる。それが、次の新しい挑戦への一番の近道かもしれません。
