はじめに:30代からの「挑戦」と「お金」のリアル
こんにちは!「30代からの挑戦」をテーマに、日本47都道府県制覇を目指している筆者です。現在24県を制覇し、5月には節目となる25箇所目、鳥取県への旅を予定しています。
旅好きの間で永遠のテーマである「株主優待」。 「これさえあれば、いつでもどこでも半額で飛べる!」というイメージがありますが、30代になり、投資家としての視点(暗号資産から株式へのシフトなど)を持つようになった今、私は一つの疑問を抱きました。
「優待券をもらうコストと、早割で買うコスト、本当に得なのはどっち?」
今回は、まだ優待券を手にしたことがない私が、手元にあるANAの領収書を武器に、その夢の「実利」を徹底解剖します。
【公開】今回の鳥取旅行、リアルな「スーパーバリュー」の威力
まずは、私が実際に3月に決済したANAの予約データをご覧ください。
- 路線: 羽田 ⇄ 鳥取(5月搭乗分)
- 決済日: 2026年3月22日
- 支払総額(2名往復): 60,540円
- 1名あたりの片道単価: 15,135円
- 券種: スーパーバリュー(いわゆる早割)
2ヶ月以上前に予約することで、1万円台半ばという価格を実現しました。これは、フレックス(普通運賃)が4万円前後することを考えると、すでに約62%オフの状態です。
【徹底検証】もし「株主優待」を使っていたら?の罠
ここで、多くの人が信じている「株主優待ならもっと安くなったはず」という仮説を検証します。
① 従来の「50%引き優待」の場合
ANAの基本的な株主優待は、フレックス運賃の50%オフです。
- 40,000円 × 0.5 = 20,000円
- これに、優待券の「調達コスト(金券ショップなら約2,000〜4,000円)」が加算されます。
結果: 優待を使っていたら、1人あたり約7,000円、往復2名で約28,000円も高くついていたことになります。
② 【注目】2026年5月からの「新ルール」なら?
2026年5月19日搭乗分から、ANAの優待制度は大きくアップデートされます。 これまでの「50%引き」に加え、「シンプル(旧スーパーバリュー)」運賃からさらに5%引きできる枠が登場します。
- 15,135円 × 0.95 = 約14,378円
- 差額は片道約750円。
往復2名で合計3,000円ほど安くなりますが、優待券を4枚調達するコストを考えると、やはり「赤字」です。
なぜ「株主優待」は早割に負けてしまうのか?
今回の検証で見えた、株主優待の「不都合な真実」を整理します。
- 「半額」の基準が「定価」であること: 早割は空席状況に応じて大幅に値引きされますが、優待はあくまで定価からの割引。予定が早く決まっているなら、早割のほうが割引率が高いケースが多いのです。
- 海外旅行には「無力」: ANA株主優待は国内線専用です。国際線で安く飛びたいなら、優待ではなく「マイル」や「Value運賃」を狙うのが正解です。
- 優待券の「時価」変動: 金券ショップで買う場合、繁忙期には優待券自体の価格が上がります。「安く乗るための券」を高く買うという、不思議な現象が起きてしまいます。
2026年最新運賃比較表
今回の鳥取旅行(羽田ー鳥取)を想定し、新ルールでの「最安値」と「株主優待」がどうぶつかるかを可視化します。
【検証】2026年5月〜 ANA新運賃・損益分岐点リスト
| 運賃タイプ | 主な特徴 | 価格イメージ (片道) | 変更・払戻し | 狙い目の人 |
| シンプル (旧スーパーバリュー) | 最安値。 早く予約するほどお得。 | 約1.5万円 (今回) | 不可 / 手数料高い | 予定が確定している人 |
| スタンダード | 45日前まで。シンプルより少し高め。 | 約2.5万円 | 可 (一部制限) | 少し柔軟性が欲しい人 |
| フレックス | 当日購入OK。最高の自由度。 | 約4.0万円 | 自由自在 | 出張や急な予定の人 |
| 株主優待割引 (50%OFF) | フレックスの半額。 当日予約可。 | 約2.0万円 | 自由自在 | 当日予約や変更が多い人 |
| 株主優待割引 (5%OFF) | シンプルからさらに5%引。 | 約1.4万円 | シンプルに準ずる | 優待券を自前で持つ人 |
ここがポイント!初心者のための「優待の壁」
表を見ると「シンプル+5%引き」が最強に見えますが、ブログでは以下の**「隠れたコスト」**を強調すると、投資家ブログらしい深みが出ます。
- 「優待券代」という見えない出費:金券ショップで2,000円〜4,000円で券を買うなら、5%引き(数百円〜千円程度)を狙うのは完全に赤字になります。
- 座席数の制限:株主優待枠は、普通の空席があっても「優待枠が満席」なら使えません。今回の鳥取旅行のように、確実に席を確保したい人気日程では、**「優待が使えるのを待つより、早割で即決」**の方が安全です。
- 結局、誰が得をする?:この比較から導き出される結論は、**「自前で株を持っていて、優待券がタダで手に入る人」**だけが、新ルールの恩恵を最大限に受けられるということです。
「私の領収書(30,270円)は、表の中の『シンプル』に該当します。これに優待券代をプラスして50%引きを使うと、逆に高くなってしまうのがお分かりいただけるでしょうか?」
今後の参考にしたい!「航空券以外」の注目優待
航空券は「早割」が強いことが分かりましたが、他のジャンルなら優待の「無双状態」が味わえるかもしれません。私が「次こそは!」と狙っているリストです。
① 宿泊代をゼロにする「サムティ(3244)」
今、一番気になっているのが宿泊無料券です。ホテル代が1泊2万円を超える今、この優待は航空券の割引以上の破壊力があります。 「交通費は早割で浮かせ、宿は優待でタダにする」。これが私の理想の「47都道府県制覇」スタイルになりそうです。
② 旅の自由度を上げる「JR各社」
飛行機は予定変更が難しい「早割」がメインになりますが、JRの優待なら当日でも割引が効きます。陸路の旅では、この「自由度」こそが最大の贅沢かもしれません。
③ 旅先での食費を支える「飲食系優待」
「焼肉きんぐ」の物語コーポレーションや、ラーメンのギフトHDなど、全国どこにでもあるお店の優待を持っていれば、旅先でのランチ代を気にせずアクティビティにお金を回せます。
30代の「投資出口戦略」:仮想通貨から優待株へ
これまでビットコインやイーサリアムを中心に保有してきましたが、最近はそれらを整理し、より「体験」に直結する資産へのシフトを考えています。
今回の検証で分かったのは、**「目的のない優待株保有は、かえって旅のコストを上げる」**ということ。
- 値上がりを狙うなら: 仮想通貨やインデックス投資
- 旅を楽しくするなら: 宿泊・飲食などの「実利」が強い優待株
この使い分けこそが、30代からの「賢いお金の回し方」だと確信しました。
まとめ:25県目「鳥取」への決意と、次なる一歩
今回の領収書検証で出た結論は、皮肉にも**「優待券を使わないほうが安かった」**というものでした。
しかし、これは「失敗」ではありません。 「早めに予定を立て、フレックス制度を駆使して安い時期を射抜く」という自分の行動が、株主優待の利回り以上の価値を生み出したという証明です。
5月の鳥取旅行では、浮いた3万円で、コナン君のふるさとを思いっきり楽しみ、砂丘を眺めながら最高級の海鮮に舌鼓を打つ予定です。
まだ優待券をもらったことがない私ですが、今回の計算を「最高の予習」にして、次は宿泊系優待で「実質タダ旅」を実現した記事を書きたいと思います!
30代の挑戦は、数字を味方につけることで、もっと面白くなるはずです。
