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【OLC株主の葛藤】ディズニーシー25周年、激混みの日曜日に「行かない選択」をした私のリアルな本音と、賢い自衛手段

楽しみにしていた日曜日。 本当なら、私は今ごろ東京ディズニーシーの異国情緒あふれる街並みを歩き、25周年の特別な空気に包まれているはずでした。

現在、シーでは25周年のアニバーサリーイベント(スパークリング・ジュビリー)が開催中。一人のファンとして新エリアや限定グッズが気になっていたのはもちろんですが、実はオリエンタルランド(OLC)の株主でもある私にとって、今回のインパ(パークに行くこと)にはもう一つの目的がありました。それは、「今のパークの盛り上がりや、ゲストの熱量を肌で感じて、このまま株を持ち続けていいか判断したい」という、投資家としての現地調査(フィールドワーク)のつもりだったのです。

けれど、当日の朝。 ベッドから起きたとき、体調が悪いわけではないけれど、なんとなく頭が重い。「どうしようかな、せっかく予定していたしな……」としばらく迷った結果、チケットをまだ購入していなかったこともあり、思い切って「今日行くのをやめる」という決断をしました。

大好きなディズニーに行くのを直前でやめるなんて、少し前なら考えられなかったし、寂しい気もしたけれど、私たちは朝から予定をガラリと変更し、お気に入りのカフェへと向かうことにしました。

お財布事情やパークの現状を冷静に振り返り始めたのは、そのカフェの落ち着いた空間に座って、温かいコーヒーを一口飲んでからのことです。

1. 冷静に可視化して驚いた「1日5万円」の内訳

「夢の国」を目の前にして、お金の計算をするなんて夢がないと思われるかもしれません。でも、夫婦2人で1日全力で楽しむとなると、今のディズニーは決して「気軽に行けるお出かけ」の域を超えています。

カフェの静かな席で、もし今日そのままシーに行っていた場合の出費を、現実的にシミュレーションしてみました。

  • チケット代(日曜日価格): 1人 9,900円 × 2=19,800円
  • 食事・飲み物代: 1人 10,000円 × 2=20,000円 (ランチ、ディナー、さらにパーク内での食べ歩きや、シーならではのお酒も飲むとなると、これくらいはあっという間に飛んでいきます。少し良いレストランに入ればこれ以上です)
  • 25周年グッズやお土産: 厳選して5,000円 (夫はお土産を欲しがらないタイプですが、私はせっかくの25周年なので1〜2個は記念に買ってしまうはず)
  • アトラクションの有料パス(DPA): 2人分で4,000円 (大人気のソアリンなどの待ち時間を削るための、いまや必須の必要経費です)
  • 交通費や雑費: 約3,000円

総額:約 51,800円。

1日で5万円。改めて数字として可視化すると、なかなかのインパクトです。

ここで頭をよぎるのが、世界的なディズニーパークの物価との比較です。 いま、アメリカ(アナハイムのカリフォルニアや、フロリダのディズニーワールド)だと、1日券のチケットだけで時期によっては1人140ドル〜180ドル、日本円に換算するとなんと「チケット1枚で2万円〜2万7千円」するのが当たり前の世界です。パーク内の物価もすさまじく、ハンバーガーのセットが3,000円以上、お水1本が500円以上というハイパーインフレ状態。

それと比較すれば、「日本のディズニーは1万円以下だし、世界一安くてクオリティが高いから、むしろ恵まれているんだ」というニュースの理屈はよく分かります。

でも、私たちの生活実感として、日本の給料体系や物価の中で暮らしている以上、1日で5万円の出費は大金です。「海外より安いからありがたい」とは素直に思えないし、「昔はもっと気軽にふらっと行けたのに、私はもう、ディズニーに気軽に行くこともできなくなっちゃったのかな……」と、一瞬、複雑で切ない気持ちが胸を突きました。

5万円という予算があれば、近場の温泉旅館に1泊したり、大好きな回らないお寿司やホテルの高級ビュッフェで並ばずに極上の時間を過ごしたり、他の豊かな選択肢がいくらでも思い浮かんでしまうのです。

2. 朝10時、アプリを開いて確信した「過酷な答え合わせ」

午前10時、カフェの心地いいBGMを聴きながら、手元のスマホでディズニーの公式アプリを開いてみました。画面に映し出されたリアルタイムのパークの状況を見て、私は思わず息をのみました。

「ソアリン:200分待ち」

3時間20分です。それだけではありません。楽しみにしていた新エリア(ファンタジースプリングス)の「アナと雪の女王」のアトラクションが、システム調整のため一時的に運営がストップしていました。

これを見た瞬間、「ああ、朝から思い切って予定を変更して、本当に、本当によかった……!」と心の底から確信しました。

もし、あのなんとなく頭が重い体調のまま、無理して5万円を払って混雑のピークに飛び込んでいたら。炎天下や人混みの中、3時間近く立ちっぱなしで並び、帰り道には楽しさよりも「ものすごく疲れた、お金もたくさん使ったのに……」という徒労感と後悔だけが残っていたはずです。

3. まだ諦めていない!これからは「平日の罠」を避けて狙う

もちろん、大好きなディズニーに行くことを完全に諦めたわけではありません。ただ「土日は混雑がすごすぎるから、今回はやめておこう」と、大人の引く手数を踏んだだけ。これからは、平日に有給を合わせられるタイミングを作って、賢くリベンジしたいと思っています。

ただ、平日ならいつでも空いているかというと、そう甘くないのが今のパークの難しいところです。知っておくべき「平日の罠」がいくつかあります。

⚠️ 注意すべき平日の大混雑シーズン

  • 5月下旬〜6上旬、10月〜11月の「月曜日」: この時期は小中学校の運動会や文化祭が土日に開催されることが多く、その「振替休日」として月曜日が指定されます。そのため、月曜日でありながら土日並み、あるいはそれ以上にファミリー層や学生で大混雑することがあります。
  • 地域ごとのズレ: 都道府県民の日(例えば11月の埼玉県民の日や千葉県民の日など)は、その地域の学校が一斉に休みになるため、特定の平日がピンポイントで大激混みになります。

こうした「平日の混雑予想」も、ネットの混雑予想サイトなどで事前によく調べてから行く日を厳選しなければいけないな、と痛感しました。

4. 知っておきたいライフハック「チケット日程変更ルール」の活用法

今回、行くのをやめる決断を後押ししてくれたのが、ディズニーチケットの知られざる仕様でした。

私は最近まで「一度日付を指定して買ったら、もうキャンセルも変更もできない」と思い込んでいたのですが、実はディズニーのオンラインチケットは、購入後でも有効期限内(基本は購入から1年間)で、かつ使用前であれば、スマホから簡単に日付変更ができるのです。しかも変更手数料はかかりません。

ここで、ためになる具体的な注意点もまとめておきます。

📌 チケット変更のポイントと注意点

  • 手数料は無料: 指定日を過ぎてしまったチケット(未払い・未使用)でも、有効期限内であれば後から日付変更が可能です。
  • 価格変動制の差額: 例えば「平日の安い日(8,400円)」から「土日の高い日(9,900円)」へ変更する場合は差額の支払いが必要です。逆に高い日から安い日へ変更する場合は、差額が返金されます。
  • 変更期限: 入園希望日の前日や当日でも、その日のチケットが売り切れていなければ変更可能です。

遠方からの旅行で、飛行機やホテルをガチガチに予約している場合は直前のキャンセルは難しいかもしれませんが、私たちのように「チケットだけ買って行く」という距離感の人なら、このルールを知っておくとすごく精神的に救われます。

チケットだけ先に購入しておいて、「当日の朝の天気予報が悪ければやめる」「自分の体調が万全でなければ、別の日へスライドする」。これって、激混み・高額化した今のディズニーを無理せずに楽しむための、立派な大人の自衛手段なんだと感じました。

5. 株主として、一人の消費者として考えた「OLCの未来」

私は投資のプロではないし、株に関してはまだまだ初心者です。だからこそ、自分の目で見てみないと株の継続なんて判断できないと思っていました。

でも、今日「高すぎるし、混みすぎているから、今日行くのはやめよう」と肌で感じたこのリアルな感覚こそが、実は教科書には載っていない、一番の投資の判断材料(消費者インサイト)なのかもしれない、と気づいたのです。

オリエンタルランド(4661)の現在の戦略は、明確な「客単価アップ」です。チケットを値上げし、有料パス(DPA)を導入し、混雑をある程度抑えながら一人当たりの消費額を増やす。これは企業全体の利益率を上げるためには非常に正しい戦略です。

しかし、一人のファンである私が「これなら行かない方がマシかも」と一歩引いてしまうような状況は、長期的に見てどうなのだろう?という疑問も頭をもたげました。 海外からのインバウンド客や、お金に余裕のある層は喜んでお金を落とすかもしれません。しかし、これまでパークを支えてきた国内のコアなリピーターやファミリー層が「高すぎて疲れるから、もう年1回も行かなくていいや」と離れていってしまったら、ブームが落ち着いた後の成長はあるのだろうか?

株主優待のパスポートや、これからのポテンシャルを信じてこのままホールドし続けるか、それとも一度手放して他の効率の良い投資に回すか。焦って結論を出さずに、まずは「平日のリベンジインパ」で、混雑が落ち着いたパークの本当の空気を見て、自分がどう感じるかでゆっくり決めようと思います。

結び:「行かない」ことで手に入れた、最高の休日

朝の直感に従ってディズニー行きをやめたことで、私たちの手元には「使わなかった5万円」と「穏やかな日曜日の一日」が残りました。

そして、予定を変更して訪れたカフェの静かな空間で、夫と向かい合って美味しいコーヒーを飲む。ディズニーの喧騒の中にいたら絶対に味わえなかった、ゆったりとした癒やしと充実感がそこにはありました。

ディズニーを100%楽しむには、お金だけでなく「万全の体力と万全の気力」という、もう一つの目に見えない入場料が必要です。今回は、ただ私のその入場料が足りなかっただけ。

「あの浮いた5万円で、今度はもっと空いている平日に、しっかり混雑予想を避けて、贅沢な回り方をしようか」 そんな風に夫とカフェで次の作戦会議をしながら過ごす日曜日も、とても愛おしくて、悪くないなと思っています。