旅行

なぜ私は「旅行前」に無敵になれるのか?――日常を「冒険」に変え、人生を豊かにするパッキング術と旅のリズム

「あぁ、もう嫌だ……」 仕事で思わぬトラブルが重なったり、周囲を見渡した時に「なんで私ばかりこんなに忙しいんだろう」と孤独を感じる瞬間はありませんか?

特に、何もない普通の日。出口の見えない忙しさは、ただただ心を削っていきます。「頑張った先に何があるんだろう」という問いに、答えが見つからない時が一番しんどいものです。

でも、もし数日後に「旅行」が待っていたら――。 不思議なことに、私たちの心には最強の魔法がかかります。

旅行前の「神様からのテスト」を乗り越える

最近の私は、まさにその「魔法」の真っ最中。今月、ずっと楽しみにしていた鳥取旅行を控えています。

楽しみで仕方がないはずなのに、なぜか旅行前って仕事が立て込んだり、普段起きないような面倒なことが重なったりしませんか?「連休を取るんだから、その分しっかり働いておきなさい」という周囲からの無言の圧力……。あるいは、自分だけが必死にバタバタと立ち回っているような感覚。

そんな時、私はこう思うようにしています。 「これは、神様が私を試しているんだな」と。

連休をもらう以上、事前にしっかり働くのは当然のことかもしれません。でも、正直に言えば「私だけがこんなに負担を負って、損をしていないかな?」と心が揺れる日もあります。そんな時こそ、この試練を「最高の景色を楽しむための準備運動」だと捉え直してみる。そう変換することで、普段なら投げ出したい理不尽も、「よし、これを片付けた先に、あの砂丘の風が待っている!」という前向きなエネルギーに変わるのです。

旅行があれば、どんな荒波も乗り越えられる。それは旅行好きに与えられた特権のようなものかもしれません。

出発1週間前。ついに見えてきた「光」

この記事を書いている今、鳥取への出発までいよいよ「あと1週間」というところまで来ました。

正直に言って、ここまでの道のりは本当に長かった……。溜まった仕事を一つずつ片付け、家庭の用事を済ませ、カレンダーを眺めては溜息をつく日もありました。でも、あと7日というカウントダウンが始まった今、景色は一変しています。

ここまで来たら、あとはもう当日まであっという間。 今は、Google Keepに行きたい場所をリストアップし、当日の出発時間を何度も確認し、現地の天気をチェックする……そんな「最後の仕上げ」の時間が、何よりも贅沢で愛おしい時間に感じられます。

スーツケースを広げた瞬間、部屋は「旅の入り口」になる

そんな「仕事という名の試練」を乗り越えるために、私が大切にしている儀式があります。それは、かなり早めに荷造りを始めてしまうことです。

普通、パッキングといえば出発の前日や数日前に行うものかもしれません。でも、私はあえてもっと前から部屋の真ん中にスーツケースを広げます。

ガバッと開かれたスーツケースが視界に入るだけで、部屋の空気が一変します。 「次はこの服を着てあそこを歩こうかな」「この靴ならたくさん歩いても大丈夫かな」とお気に入りのアイテムを詰め込んでいく時間は至福のひととき。忙しい毎日に追い詰められそうになっても、視覚的に「旅」がそこにあるだけで、「私はもうすぐここじゃない場所へ行くんだ」という無敵のチケットを手に入れた気分になれるのです。

「5月病」さえも吹き飛ばす、旅の底力

世間ではよく「5月病」なんて言葉を耳にします。連休が終わり、なんとなくやる気が出なかったり、体が重かったり……。5月特有のあのどんよりした空気に飲み込まれそうになる時期ですよね。

でも、今の私には、どんな辛いことがあっても乗り越えていける力があります。なぜなら、心の中に「旅」という最強の味方がいるからです。

「仕事がしんどい」「やる気が出ない」 そんな後ろ向きな気持ちを、旅への期待がすべて上書きしてくれます。5月病に負けてしまいそうな時、私を支えてくれたのは間違いなくこの旅行の計画でした。旅行のおかげで、私はなんとかやっていけそうです。 むしろ、このワクワクがあるからこそ、今この瞬間を全力で駆け抜けられる。旅には、メンタルをまるごと救い出してくれるような、不思議な底力があるのだと実感しています。

スーツケースを広げた瞬間、部屋は「旅の入り口」になる

そんな「仕事という名の試練」を乗り越えるために、私が大切にしている儀式があります。それは、かなり早めに荷造りを始めてしまうことです。

普通、パッキングといえば出発の前日や数日前に行うものかもしれません。でも、私はあえてもっと前から部屋の真ん中にスーツケースを広げます。

ガバッと開かれたスーツケースが視界に入るだけで、部屋の空気が一変します。 「次はこの服を着てあそこを歩こうかな」とお気に入りのアイテムを詰め込んでいく時間は至福のひととき。忙しい毎日に追い詰められそうになっても、視界の端にスーツケースがあるだけで、「私はもうすぐここじゃない場所へ行くんだ」という無敵のチケットを手に入れた気分になれるのです。

旅の質を上げる「早めパッキング」の知恵

早めに準備を始めるメリットは、気分が上がるだけではありません。実は、「旅の質」を底上げするための合理的な戦略でもあります。

前日に慌てて詰め込むと、「あ!あれ入れれば良かった」と後から後悔することがよくありますよね。それは決してパスポートのような「絶対に必要な物」ではないけれど、お気に入りのアクセサリーや、リラックスするための愛用アイテムなど、自分の機嫌を良くしてくれる小さな物たちです。

時間をかけて少しずつ準備を進めることで、「あ、そういえばこれも!」というひらめきを拾い上げることができます。以前書いた旅行用持ち物チェックリストも確認しながら、余裕を持って荷物と向き合う時間は、忘れ物を防ぐだけでなく、旅先での自分を労わるための「優しさ」を詰め込む時間でもあるのです。

完璧を目指さない。あえて「宿題」を残して帰る贅沢

いざ出発が近づくと、分単位で完璧なスケジュールを立てたくなりますが、最近の私はあえて「完璧にこなさないこと」をお勧めしています。

もちろん、せっかく準備したのだから予定通りに過ごしたい。でも、すべてを網羅してしまうと、その場所に行く理由が一度きりで終わってしまいます。だから私は、必ず何か一つ「次回の宿題」を残して帰宅するようにしています。「あのカフェ、次は行こう」「違う季節に見てみたいな」。そんなやり残しが、またその土地へ向かうための「再会の約束」になるのです。

旅先では何が起こるか分かりません。予定外のハプニングこそが、後で振り返った時に一番の思い出になります。「思い通りにいかないこと」を含めて楽しむ。そんな余白があるからこそ、旅は何度でも私たちを惹きつけるのです。

旅の終わりは、次の旅の始まり――人生を「旅のリズム」で刻む

そして、旅から帰った後のこともお話しさせてください。 楽しい旅行から帰ってきた瞬間、一気に現実に引き戻されて、心にぽっかり穴が開いたように楽しみがなくなってしまう……。そんな経験はありませんか?

だからこそ、私は「帰宅した瞬間に、もう次の旅行の計画を立て始める」ようにしています。

次にどこへ行くか、具体的に決まっていなくてもいいんです。今回の旅の思い出に浸り、撮った写真を眺めながら、「次はどこに行こうかな、いつ行こうかな」と空想する。その時間がまた、仕事で疲れた心を癒やしてくれる最高に楽しい時間になります。

私の人生は、この「旅行のリズム」の繰り返しでできています。 旅でパワーをチャージし、帰ってきたら次の光(予定)を灯し、その光に向かって日常の試練を乗り越えていく。このサイクルを繰り返すこと自体が、私の人生の大きな楽しみになっています。

さあ、鳥取へ!「日常」を「冒険」に変える力

私の「試練(お仕事)」も、あともう少し。 1週間後に待っている鳥取の空気、美味しいごはん、そして新しい発見。それらを想像しながら、今日もスーツケースにひとつ、ワクワクを詰め込んでいます。

旅行って、現地に行く時だけが幸せじゃない。 計画して、葛藤して、準備して、ようやく辿り着く。そして帰ってきて、また次の夢を見る。そのプロセス全部が、私たちの人生を少しずつ、強く、豊かにしてくれるのだと信じています。

旅行には、人生を変えるパワーがあります。 それは劇的な変化ではなく、明日からの仕事を少しだけ軽やかにしてくれるような、そんな温かいパワーです。

皆さんの心の中には、今、どんな旅の光が灯っていますか? もし何も予定がないのなら、まずは「どこに行きたいかな」と空想することから始めてみませんか。その瞬間から、あなたの新しい旅はもう始まっているのですから。