旅行

【浅草新開拓】王道ルートの先へ!花やしき周辺で見つけた「レトロ×和モダン」のもう一つの浅草と大人のアクティビティ

「浅草に行くと、いつも同じ王道ルートを歩いて、いつものお気に入りの味ばかりリピートしていませんか? 何度も浅草を訪れている旅行会社員の私ですが、実は今回、いつもと違う浅草を体験したくて、初めて『花やしき』のある裏エリアへと足を伸ばしてみました。 最初はやっぱり、大好きなザージーパイときび団子の誘惑に勝てなかった私たち(笑)。でも、一歩奥へ進むと、床が竹(ヒノキ)敷き風に設えられた和モダンで洗練された街並みが広がっていました。 濃さが選べる抹茶ラテに、小腹を満たす絶品うなぎおにぎり、金箔が輝くブリュレクレープ、そしてまさかのバッティングセンターでの全力運動から、香川の思い出を呼び起こす絶品骨付鳥まで! 古い歴史の中に新しさと大人の遊び心が共存する、浅草の『新しい一面』を余すことなくレポートします!」

つい「いつもの味」から始めてしまう、安心の浅草スタート

GWでも何でもない平日。たまたま夫と仕事の休みが被った私たちは、またあの熱気あふれる浅草の街にいました。 今回の目的は明確。「いつもとは違う、新しい浅草の側面を開拓するフィールドワークにしよう!」と、事前に夫とも固く誓い合っていました。

しかし……駅を降りて、いつもの賑やかなエリアに入った瞬間、人間というものの「美味しい記憶」に対する本能の強さを思い知らされることになります。

「……ねえ、ちょっとだけ、あそこに寄ってもいい?」

私の視線の先にあったのは、前回食べてそのジューシーさに感動した、あの大きな唐揚げ「ザージーパイ」の看板。そして仲見世の入り口付近にある、きなこたっぷりの「きび団子」です。

「まあ、せっかくここまで来たんだし、まずは『いつもの安心感』をチャージしてから出発しようか!」という夫の甘い囁き(ナイスアシスト)に乗り、気づけば私たちは、揚げたてのザージーパイをハフハフとシェアし、甘くて温かい冷やし抹茶(※冬場は温かい抹茶になりますが、この日は爽やかな風の中で冷たい抹茶をいただきました)を片手にきび団子を頬張っていました。

「やっぱり、これこれ!浅草に来たらこれを食べなきゃ始まらないよね!」

大満足でスタートを切った私たちでしたが、ハッと我に返ります。 「いけない、これじゃいつもと同じルートで終わってしまう……!」 私たちは美味しい誘惑の多いメイン通りに後ろ髪を引かれながら、思い切っていつもは通り過ぎてしまう奥のエリア、あの昭和レトロな遊園地「花やしき」がある方向へと舵を切りました。ここからが、今回の本当の旅の始まりです。

一歩踏み出すと別世界。床が竹?和モダンで美しい「西参道エリア」へ

メイン通りの喧騒からわずかに外れ、花やしきの近くまで来ると、街の表情がまるでパッと照明を切り替えたかのように変わりました。

特に驚いたのが足元です。 いつも歩いているアスファルトの道とは違い、床が竹(あるいは美しいヒノキ敷き)のように美しく整えられた、上品な和モダンな通りが現れたのです。歩くたびにどこか優しく、風情を感じるその街並みは、伝統的な「古い浅草」の良さを大切に残しながらも、どこか現代の洗練されたエッセンスが散りばめられていて、一瞬で心が躍りました。

「浅草に、こんなにお洒落な通りがあったんだ……!」 何度も来ているはずなのに、自分がいかに狭い範囲しか見ていなかったのかを痛感しました。旅行会社で働き、日々観光地のプロデュースや地域活性化について考えている私にとって、この「一歩裏に入っただけで別世界が広がる演出」は、鳥肌が立つほど魅力的なものでした。

新店開拓①:濃さをカスタム!笑顔に癒される「抹茶ラテ」

この美しい和モダンな通りを歩いていると、浅草のいたるところで見かける「抹茶」の文字が、また違った洗練された佇まいで私たちを誘ってきました。今回立ち寄ったのは、新しくオープンしたモダンな抹茶スタンド。

  • 体験:自分好みの濃さを選ぶ、贅沢な一杯 ここでは、なんと抹茶の「濃さ」をいくつかの段階から自分で選ぶことができます。私たちは、抹茶のコクとミルクの甘みのバランスが一番良さそうな濃さをオーダーしました。目の前で丁寧にたててくれる抹茶ラテは、グラデーションが美しく、目でも楽しめます。
  • 感動:味以上に心に残った、店員さんの「おもてなし」 一口飲むと、抹茶の心地よいほろ苦さと、ミルクの上品な甘さが口いっぱいに広がり、歩き疲れた体にじわーっと染み渡ります。そして何より嬉しかったのが、お店の店員さんの対応でした。とても素敵な笑顔で、「ゆっくり楽しんでいってくださいね」と声をかけてくださり、その温かい接客だけで、この旅の満足度が何倍にも膨れ上がった気がしました。

どんなに素晴らしいコンセプトや美味しいメニューがあっても、最後に人の心を動かすのは、やっぱり「現場の人の笑顔(ソフトパワー)」なんだなと、地域おこしを志す身として深くノートに書き留めました。

新店開拓②:並んででも食べたい「うなぎおにぎり」と、食べ歩きマナーの最前線

抹茶ラテでホッと一息ついた私たちがさらに歩みを進めると、何やら良い香りと共に、人だかりができているお店を発見しました。

近づいてみると、そこは炭火で香ばしく焼かれた「うなぎ」を提供するお店。食べ歩きにぴったりの「うなぎおにぎり」を販売していたのです。

「うなぎを、おにぎりで手軽に?」と興味を惹かれ、列の後ろに並びました。 手渡されたおにぎりは、手のひらに収まるちょうどいいサイズ感。 「食べ歩きで少しずつ色々つまみたいから、このサイズ感は本当にありがたい!」と、夫と大喜び。一口かじると、ふわふわのうなぎと、甘辛いタレが染み込んだご飯が完璧にマッチして、悶絶する美味しさでした。

ここで、旅行会社員としての「プロの目線」が光ります。 ご存知の通り、現在の浅草は「歩きながらの食べ歩き」が原則禁止されています。そのため、このお店の横には、購入した人がその場で食べられる「専用の飲食エリア」がしっかりと設けられていました。

そこには、味の濃さを自分好みに調節できる「追加のタレ」まで用意されているという徹底ぶり! 「これなら、タレだくが好きな人も満足できるし、ゴミの回収も一箇所でできて街が汚れない。素晴らしい仕組みだね」と、夫と感心しきりでした。こうした「マナーを守ってもらいながら、顧客満足度も上げる仕組み」こそ、これからの地域観光に不可欠な要素です。

スカイツリーを眺めながら、金箔輝く「抹茶ブリュレクレープ」に溺れる

うなぎおにぎりを満喫した後は、少しお腹を休めるためにぶらぶら散策。 ふと見上げると、歴史ある浅草の瓦屋根の向こう側に、スカイツリーがすっきりとそびえ立っているのが見えました。この「江戸の情緒」と「令和のランドマーク」が1つの視界に収まる景色こそ、浅草散策の醍醐味です。

そんな景色を楽しみながら歩いていると、またしても行列ができているお洒落なクレープ屋さんを発見。お腹にはまだ少し余裕があります。迷わず突撃しました!

  • 体験:見た目は高級、味は一級品の「抹茶ブリュレクレープ」 並んでいるお客さんには、アジア系や欧米系など、多くの海外の方の姿もありました。私たちが注文したのは、一番人気だという「抹茶ブリュレクレープ」。 手渡されてまず、その見た目の美しさに声を上げました。クレープを包む紙が、和柄をあしらったシックでお洒落なデザイン。そして、こんがりとキャラメリゼされたクレープの表面には、なんと贅沢に「金箔」が散りばめられていたのです!
  • 味わい:まるで濃厚な抹茶プリンそのもの スプーンで上のパリパリしたブリュレを割って一口食べると、まるで濃厚な抹茶プリンをそのまま食べているかのような、深いコクと甘みが広がります。 「これは美味しい……!最高!」と、夫と奪い合うようにしてあっという間に完食してしまいました。金箔の高級感、包み紙のお洒落さ、そして何より妥協のない美味しさ。SNSでシェアしたくなる要素がすべて詰まった、まさに今の時代を象徴するような一品でした。

浅草のど真ん中で大暴れ!?「バッティングセンター」という大人の運動不足解消法

美味しいクレープを堪能した後、私たちは浅草の有名な飲み屋街である「ホッピー通り」周辺へと差し掛かりました。 お昼時ということもあり、居酒屋の軒先からは美味しそうなモツ煮の匂いが漂い、元気なスタッフさんたちが「お姉さんたち、昼飲みどう!?」と楽しそうに呼びかけています。 「すごく気になる……!」と後ろ髪を引かれつつも、流石にここまでの食べ歩きで胃袋は満タン状態。

「ちょっとお腹を落ち着かせるためにも、何か別のアクティビティをしようか」と話していた矢先、目の前に現れたのは、まさかの「バッティングセンター」の文字でした。

「えっ、浅草のこんな観光地のど真ん中に、バッティングセンターがあるの!?」

驚きつつも、好奇心に抗えず中へ入ってみると、そこには地元の人から観光客まで、意外なほど多くの人で賑わう熱気あふれる空間が広がっていました。 私たちはコインを購入し、いざバットを構えます。

普段、ジムでランニングマシンを使ったり、筋トレをしたりして、体力作りには励んでいる私。 「運動不足ではないし、少しは当たるはず!」と自信満々でバッターボックスに入ったのですが……。

パッ……スッ……!

「あれ?」「ボール、どこ通った?」 時速100キロ程度の球のはずなのに、目にも留まらぬ速さで通り過ぎていきます。バットに当てることすら、想像以上に難しい! 「野球選手って、本当に化け物(ものすごいリスペクトを込めて!)なんだね。あんな豪速球を綺麗に打ち返すなんて、信じられない……」と、バッターボックスの外で夫と大笑い。

それでも、タイミングが合って「パキーン!」と快音を響かせてボールが前に飛んだ瞬間は、言葉にできないほどの爽快感がありました。 体を動かして大笑いしたことで、良い運動になり、食べ歩きの罪悪感もすっかりリセットされた気がします(笑)。

旅の思い出が蘇る。香川名物「骨付鳥」との運命的な出会い

バッティングセンターで全力でバットを振り、たくさん笑ってカロリーを消費した私たち。 「なんだか、お腹にまた少しスペースができたね」とぶらぶら歩いていると、路地裏で私の足をピタッと止めさせる、運命的な看板が目に飛び込んできました。

「……骨付鳥」

それは、香川県を代表する超人気B級グルメ「骨付鳥」の専門店でした。 実は以前、香川県に旅行へ行った際、そのジューシーでピリ辛な骨付鳥の美味しさに夫婦でどハマりし、「あの味が忘れられないね」と何度も家で話題にしていたのです。 まさか、瀬戸内から遥か離れた東京・浅草の地で、あのソウルフードに再会できるなんて、夢にも思いませんでした。

吸い込まれるように店内へ入り、迷わず骨付鳥を注文。 目の前に運ばれてきた鳥肉は、皮がパリッと黄金色に焼かれ、お皿にはジューシーな脂がじゅわっと溢れています。

一口かじると、ニンニクと胡椒がガツンと効いた、あのスパイシーな味わいが口いっぱいに広がりました。 「これだよ、これ!この味付けと、中までふっくら火が通った焼き加減は、絶対に家では出せないよね!」

夫と顔を見合わせ、香川旅行の思い出話に花を咲かせながら、最後は骨の周りの一番美味しいお肉まで綺麗に平らげました。 たまたま見つけたお店でしたが、過去の旅の思い出が浅草で繋がったような気がして、これ以上ない最高に満足度の高い旅の締めくくりとなりました。

夜の浅草も素敵

いつも夜まで浅草にいることないのですが、今回は夜まで浅草満喫してしまいました。

夜の浅草のお寺もライトアップ?されていてとても素敵でした。日が落ちてからの浅草もいつもと雰囲気が違って、良かったです。お昼と違ってお店も終わっているので人混みは少なめではありますが、夜の割には意外と多いなという感じでした。

まとめ:伝統をアップデートし続ける、浅草の「懐の深さ」

今回の浅草新開拓旅を通じて、私の中にあった浅草のイメージは大きくアップデートされました。

これまでの私は、「浅草=雷門と仲見世通りを歩き、お寺を参拝して、昔ながらの和菓子を食べる場所」という、ステレオタイプな楽しみ方しかできていませんでした。 しかし今回、いつもと違う方向へ一歩踏み出しただけで、竹敷きの美しいモダンな街並みに出会い、若者や海外客を惹きつける洗練された抹茶やクレープに驚き、バッティングセンターという大人の遊び場で汗を流し、地方のソウルフードに思い出を重ねることができました。

浅草がこれほどまでに世界中から人を惹きつけ、何度も来たくなるリピーターを作る理由は、伝統を頑なに守るだけでなく、時代に合わせて新しいカルチャーや遊び心を貪欲に飲み込み、常に街を「アップデート」し続けているからなのだと、観光のプロとしても深く納得しました。

皆さんも、もし次の休日に浅草へ行くなら、いつもの王道ルートを少しだけ外れてみてください。 そこには、あなた自身もまだ知らない、新旧が織りなす「もう一つの浅草」が必ず待っています!