少し前回の更新から時間が空いてしまいましたが、「日々の生活費を浮かせて、次の旅行代に回す!」をテーマにお届けしている節約ドキュメンタリー、第7弾です。
日々のささやかな節約が、やがて航空券になり、旅先での美味しいごちそうやホテルでの特別な体験に変わっていく――。そう思うと、日々の暮らしの工夫もただの「我慢」ではなく、未来の楽しみを耕すワクワクした時間になります。
さて、今回のテーマは、わが家に突然訪れた「生活スタイルの大きな変化」と、それに伴う「平日ごはん大作戦」のリアルな試行錯誤です。
SNSで見かけるような、見た目も華やかで完璧な作り置き生活ではありません。実際に包丁を握り、計量し、フライパンで火を通してみて初めてわかった「リアルな失敗」「反省点」、そして「嬉しい大誤算」まで、泥臭いドキュメンタリーとして余すところなく書き記しました。
9月からの新展開:平日はほぼ「完全1人ごはん」がスタート!
これまでと日々のリズムがガラリと変わったきっかけは、夫の勤務シフトの変更でした。9月を迎えるにあたり、夫の仕事が「午後からの出勤シフト」へと移行することになったのです。
以前であれば夜には「今日もお疲れ様!」と一緒に食卓を囲むのがいつもの風景でした。しかし午後出勤になると、夫が出勤する頃には私は仕事の真っ只中、夫が帰宅する頃には夜も更けています。つまり、平日の「お昼ごはん」と「夜ごはん」を一緒に食べる機会が、ほぼゼロになってしまったのです。
そこで突然、私の前に重くのしかかってきたのが「平日の一人ごはん問題」でした。
これまで夫婦2人分をベースに考えていた買い出しや料理のサイクルが一気に崩れます。1人分のごはんを用意するのって、実は2人分作るよりもずっと面倒で、モチベーションを保つのが難しいもの。気がつけば、こんな選択肢が頭をよぎります。
- コンビニ弁当やスーパーのお惣菜に頼る? 手軽ではあるけれど、毎日コンビニやお弁当を買っていると、お財布へのダメージが馬鹿になりません。1食600円〜800円、飲み物まで買えば1,000円近くあっという間に吹き飛びます。これでは、せっかくコツコツ貯めようとしている旅行資金がみるみる削られてしまいます。
- 市販のお弁当が続くことの健康面・カロリー問題 市販のお弁当やテイクアウトは、どうしても揚げ物や濃い味付けのガッツリ系に偏りがちです。たまになら良いですが、毎日のように続くと胃腸も疲れてきますし、野菜不足も気になります。
- 毎回1人分をイチから自炊する? 仕事の合間の在宅ランチや、クタクタになって帰ってきた平日の夜に、1人分のためだけにまな板を出して、野菜を切って炒めてフライパンを洗う……。そんな気力は到底続きません。
「それなら、平日の昼と夜を乗り切るためのストック(作り置き)を一気に仕込んで、無理なく自炊を回そう!」 「外食やお弁当を控えて浮いたお金は、すべて次の旅費へガッツリチャージしよう!」
そう一念発起し、休日に近くのスーパーへ向かってまとめ買いを決行することにしました。
スーパーでの買い出し:19点・合計5,219円のリアル家計簿
買い出しに向かったのは、近所にあるいつものスーパー。 今回の目標は、1人ごはん期間を乗り切るためのメイン食材と野菜を、なるべくお得に、かつ無駄を出さずに揃えることです。値引きシールやまとめ買い割引のポップを逃さずチェックしながらカゴに入れていきました。
🛒 リアルな購入明細(合計19点・税込5,219円)
- お肉類(タンパク質の主役たち)
- 国産牛豚合い挽き肉(30%引シール!):約686円(税抜)
- 国産鶏むね肉(大容量メガパック):903円(税抜)
- 手羽元:435円(税抜)
- 野菜・きのこ類(ビタミン&かさ増し要員)
- 玉ねぎ:258円(税抜)
- ピーマン:208円(税抜)
- 人参(バラ):78円(税抜)
- ぶなしめじ 3株(まとめ割):297円(税抜)
- 小松菜:99円(税抜)
- とうもろこし 2本(まとめ割):298円(税抜)
- 千切りキャベツミニ:78円(税抜)
- 加工品・調味料・その他
- 完熟あらごしトマトパック:259円(税抜)
- 液体塩こうじ:339円(税抜)
- 笹竹ちくわ 4本入:118円(税抜)
- 食パン(値引きシール!):111円(税抜)
- さけるチーズ:198円(税抜)
- カットすいか:480円(税抜)
合挽き肉の30%引きシールや、食パンの値引き、しめじ・とうもろこしのまとめ割などをしっかり拾い、レシート合計は税込で5,219円でした。ここからどれだけの食数が生み出せるかが勝負どころです。
なぜ「加熱後冷凍」をやめて「生冷凍ミールキット」にしたのか?
今回の作り置きにあたって、私の中でひとつ固い決意がありました。 それは、「以前やって大変だった『大鍋でまとめて調理してからの急速冷凍』は絶対にやらない」ということです。
以前、作り置きに挑戦したときのこと。休日につゆだくの煮物や炒め物をたくさん作り、「さあ冷凍しよう」となったのですが、これが想像を絶する手間に感じられました。 アツアツの料理を容器に入れる前に氷水でしっかり急冷しなければならず、「しっかり冷めきらないまま冷凍庫に入れたら雑菌が繁殖して食中毒にならないか?」という不安が常につきまといます。さらに調理後の大量の洗い物がシンクに山積みになり、食べ始める前にどっと疲れてしまうのです。
こうした過去の反省から、今回は「生冷凍ミールキット(下味冷凍)」を主軸に据えることにしました。
やり方はいたってシンプル。 「生のお肉と生の野菜を一口大に切り、調味料と一緒にジップロックに入れる。あとは袋の上から軽く揉んで、平らにして冷凍庫に放り込むだけ」です。
これなら、
- 調理後の急冷作業がゼロ!(切って袋に詰めるだけなので15〜20分で仕込み完了)
- 食べる当日にフライパンでしっかり加熱調理するため、衛生面でも精神的にも安心!
- 食べる日は「凍ったままフライパンにあけてフタをして火にかけるだけ」で、いつでもアツアツの出来立てが食べられる!
この方針で、さっそくキッチンでの仕分け作業をスタートさせました。
仕込んだ「冷凍9食分」と、その日のごはんたち
仕込みにかかった時間は、まな板を出してお肉と野菜を一気に切り分け、袋に詰めて調味料を入れるまでの約25分程度。あっという間にキッチンが片付きました。
① ストックした冷凍ミールキット(計9食分)
- 具沢山ミートソース(3食分 / 加熱後冷凍) 合い挽き肉、トマトパック、玉ねぎ、人参、しめじを大鍋でコトコト煮込みました。パスタはもちろん、ご飯+チーズで「ミートドリア」に、食パンに乗せれば「ピザトースト」にも化ける万能選手です。
- 鶏むね肉のケチャップ酢鶏風キット(3食分 / 生冷凍) そぎ切りにした国産むね肉に、乱切りピーマン、くし形玉ねぎを合わせ、甘酢ケチャップダレを揉み込みました。

- 鶏むね肉の塩麹レモンキット(3食分 / 生冷凍) そぎ切りむね肉に、ほぐしたぶなしめじ、初購入の「液体塩こうじ」とレモン果汁、生姜をプラス。塩麹の酵素パワーでむね肉がしっとり柔らかくなることを期待した爽やか系メニューです。

② 仕込み当日&翌日に食べたリアルごはん
- 仕込み日のお昼ごはん:照り焼きチキン&目玉焼きサンド むね肉をそぎ切りにするついでに2〜3切れを取り分け、フライパンで甘辛く照り焼きに。千切りキャベツと目玉焼きを挟んでトーストサンドにしました。
- 仕込み日の夜ごはん:出来立てミートソースパスタ(夫と2人分) 大鍋で仕込んだ出来立てのソースを、その日の夜に夫と一緒にパスタで美味しくいただきました。
- 翌日以降の朝ごはん:トースト&旬のとうもろこし(2回分) 値引き食パンとレンジで蒸した甘いとうもろこしで、朝のワンプレートが2回分完成。
- 残りの食材たち: 手羽元、小松菜、ちくわ、すいかは、週末に夫と食べるおかずやおつまみへ。
冷凍ストック9食に加えて、仕込み日の昼・夜、朝ごはん2回分。買ってきた食材たちが余すところなく活躍してくれました。
【検証】1食あたりの原価と、1週間で浮いた驚きの旅費
さて、このドキュメンタリーの真骨頂である「お金のリアルな計算」です。レシートをもとに1食あたりの原価を細かく割り出してみました。
💰 各メニューの1食あたりコスト(税込目安)
- 🥪 照り焼きチキンサンド:約210円(パン2枚、むね肉75g、キャベツ、自宅の卵1個、調味料)
- 🍝 具沢山ミートソース:約270円(挽き肉、トマト缶、野菜、しめじ、麺やお米含む)
- 🍗 ケチャップ酢鶏風キット:約250円(むね肉、ピーマン、玉ねぎ、調味料)
- 🍋 鶏むね肉の塩麹レモンキット:約240円(むね肉、しめじ、液体塩こうじ)
- 🌽 トースト&とうもろこしの朝食:約200円(食パン、とうもろこし1本分)
なんと、主食・主菜がぜんぶ「1食200円台」に収まっていました!
📊 1週間でどれくらいの「旅費」が生まれたのか?
もし今回の食事(約1週間分の昼・夜・朝の計14食分+週末のおかず)を、市販のお弁当や外食で済ませていたとしたら……
- ランチの定食や夜のテイクアウト弁当:1食約750円 × 10食 = 約7,500円
- 朝のコンビニサンドイッチ等:1食約400円 × 2回 = 約800円
- 休日の夫婦外食や総菜:約3,000円〜3,500円
- 外食・市販中心の場合の合計:約 11,300円〜12,000円前後
一方、今回のスーパーでの支出は、デザートのカットすいか(480円)やおつまみのさけるチーズまで含めて全部で5,219円でした。
差額を計算すると…… 【浮いたお金 = 約 6,000円〜7,000円!!】
たった1週間ちょっとのごはんを工夫しただけで、手元に6,000円以上の旅行資金がチャージされたことになります。6,000円あれば、新幹線の特急券が片道分買えたり、旅先で名物料理を楽しんだり、ホテルの部屋をワンランクアップグレードさせたりできます。この数字を見た瞬間、「やってよかった!」と心から報われた気持ちになりました。
やってみて初めて分かった「リアルな失敗と教訓」
しかし、実際に手を動かしてみて初めて痛感した「生々しい失敗談と反省点」が4つあります。
① 生野菜とお肉、仕込みの「かさ(量)」の見極めが難しすぎる!
ジップロックに詰めているときは「たっぷり入ったぞ」と満足していたのですが、いざ食べる当日にフライパンで火を通してみると、「あれ? 思ってたより少ない!?」という事態に。 特にピーマンや玉ねぎ、きのこなどの生野菜は加熱すると水分が抜けて一気にカサが半分以下に縮んでしまいます。「生の段階での見た目」と「火を通した後の仕上がりサイズ」には大きなギャップがあることを学びました。次回からは「多すぎるかな?」と思うくらい野菜をモリモリ入れるのが正解です。
② 初めて使う調味料は要注意!(塩麹が濃すぎた事件)
今回、お肉を柔らかくするために初購入した「液体塩こうじ」。 レシピの参考分量通りに入れたのですが、焼き上がったものを食べてみると「うわっ、味がしっかり濃い……!」。 液体塩こうじは素材の旨味を引き出すと同時に塩分もしっかり含まれ、冷凍して時間を置くことでお肉の中にじわじわ味が染み込んでいたようでした。初めて使う調味料はまずは「少し控えめ」にしておき、食べる段階で調整するのが一番安全だと痛感しました。
③ 解凍時間は超大事!半解凍で無理に焼くと肉がパサつく
個人的に今回一番ショックだった失敗です。 ある日の夜、「塩麹レモンチキンを食べよう」と思い、朝出かける前に冷凍庫から冷蔵庫へ移しておきました。しかし夜に取り出してみると、中心部がまだカチコチの「半解凍状態」! お腹も空いていたので「そのままじっくり火を通せばいいや」と長めにフライパンで蒸し焼きにした結果、せっかくの国産鶏むね肉の水分が抜け、パサパサの硬い仕上がりに……。 「仕込み時にもっと薄い板状に凍らせておくこと」「しっかり芯まで解凍してから短時間で火を通すこと」の重要性を身をもって学びました。
④ 「3メニュー×3食=9食」の罠:2日連続で同じ味になる!
今回仕込んだストックは、ミートソース、酢鶏風、塩麹レモンの3メニューを各3食でした。 ところが平日に昼も夜も自分の作り置きを食べていると、3種類のローテーションでは「昨日の夜に食べたメニューを、今日の昼にも食べる」という味の重複がどうしても発生してしまいます。 「もし4種類のメニューを作っておけば、2日間昼夜連続で食べても全部違う味を楽しめるんだ!」と気づいたので、次回は4種類展開に挑戦したいです。
「寂しい食卓」を卒業!満足度と栄養を底上げしたプチ工夫
以前作り置きをしたときは、お皿に解凍したおかずを1品だけポンと盛り付けて食べていました。でもそれだと見た目も殺風景で、「なんだか侘しいな……」と自炊を続けるのが辛くなってしまった経験があります。 そこで今回は、食卓の豊かさと栄養バランスを底上げする「ちょい足しルール」を取り入れました。
- お湯を注ぐだけのスープや簡単なお味噌汁を必ず添える 市販のフリーズドライスープや、お椀に乾燥わかめと味噌・だしの素を入れてお湯を注ぐだけの即席味噌汁なら1分で用意できます。温かい汁物があるだけで、食卓の「ちゃんとしたごはん感」が劇的にアップしました。
- 納豆やヨーグルトをプラスして手軽に腸活&タンパク質補給 パックを開けるだけで食べられる発酵食品を小鉢として横に置くだけで彩りも良くなり、お弁当生活よりもはるかに整った栄養バランスを実感できました。
- TWGのグリーンティーでカフェ気分を味わう 仕込みを終えたランチには、自宅の紅茶ストックから「TWG」のグリーンティーを淹れてみました。ハーブのような華やかな香りが広がり、甘辛いチキンサンドの後味をすっきりと流してくれて、自宅にいながら贅沢なカフェ時間を過ごせました。
手作りのメインに市販の便利なアイテムや発酵食品、お気に入りの飲み物を掛け合わせる。それだけで、一人ごはんの時間は「寂しい食事」から「自分をいたわる心地よい時間」へと姿を変えてくれました。
今回一番の大ヒット!「照り焼きチキンサンド」の衝撃
今回の買い出しと調理の中で、私のお腹を一番強く揺さぶった出来事。それは、仕込み当日のランチに作った「照り焼きチキン&目玉焼きサンド」でした。
むね肉を切りながら「今日のお昼は何を食べよう?」と考えたとき、手元には値引き食パン、千切りキャベツ、切りたての鶏むね肉、卵がある。「照り焼きチキンサンドって、カフェでよく見るけれど自分で作ったことはなかったな」と思い立ちました。
そぎ切りにしたむね肉に片栗粉をまぶしてフライパンで焼き、甘辛いタレをジュワッと絡める。同じフライパンで目玉焼きも焼き、トーストしたパンにたっぷりのキャベツ、チキン、卵、マヨネーズを挟み込みました。 半分に切って大きな口でかじりついてみると……

「えっ……!? 嘘でしょ、めちゃくちゃ美味しいんだけど!!!」
思わず声が出るほどの美味しさでした。甘辛いタレが絡んだ柔らかなむね肉に、キャベツの食感と卵のコク。片栗粉のおかげでむね肉とは思えないほどジューシーです。 カフェで頼んだら800円〜1,000円はする具沢山サンドが、スーパーの特売食材を使って約210円で作れてしまったのです。
「普段作れそうなのに作ったことがなかった」という盲点。そして想像をはるかに超える美味しさ。 この日以来すっかり手作りサンドの魅力にハマり、街のベーカリーを見かけるたびに「あの断面、家でも真似できるかも!」とアイデアをストックするようになりました。 次回はぜひ「おうちサンドイッチ特集」として、いろんなアレンジサンドに挑戦してみたいと企んでいます!
まとめ:無理せず、息抜きしながら「次の旅」へ向けて
夫の午後出勤シフトが始まり平日の食事風景は大きく変わりましたが、冷凍庫を開ければストックが綺麗に並んでいます。 「疲れて帰ってきても包丁を握る必要がない」「フライパンに放り込めば5分でアツアツが食べられる」。この安心感だけで、平日の心のゆとりがまるで違います。
もちろん、毎日をストイックに自炊だけで固めるつもりはありません。 たまの休日には料理をお休みしてのんびり息抜きをしたり、夫が休みの日は夫に作ってもらったり外食を楽しんだりもしながら、マイペースにやっていこうと思います。
「毎日完璧にこなそうとしない」「失敗したことも笑い飛ばして次の教訓にする」「浮いたお金を眺めながら次の旅先を妄想する」。 そうやって肩の力を抜きながら等身大の暮らしを楽しむことこそが、節約を長く続けていくための秘訣だと感じています。
今回浮かせることができた約6,000円〜7,000円。 この積み重ねが、やがてどんな素晴らしい旅の景色を見せてくれるのか。今からその日を楽しみにしながら、今週もフライパンを片手に、マイペースな自炊生活を続けていこうと思います!
(編集後記・今回の記録データメモ)
- 買い出し総額: 5,219円(19品)
- 生み出された食数: 合計14食分+α
- 1食あたりの平均主食・主菜コスト: 約200円〜270円
- 推定節約額(旅費創出額): 約6,000円〜7,000円
- カフェ風を自宅で再現!「おうちサンドイッチ特集」を計画中!
